「幼稚園の入園式で、クラスのママのグループラインは禁止しますって言われた。トラブル防止ですって。信頼できる幼稚園だ」(Xから)
新生活に関する投稿に「羨ましい…」「うちの保護者グループLINEは地獄だった」などの声が。このように、グループLINEにうんざりしている人は少なくないようだ。
一方、うまく活用している人も。横浜市立師岡小学校のPTA副会長を務める根本陽子さん。この学校は全校児童1100人以上の超マンモス校。そのため、PTA関係だけでも年間100人から200人の保護者とLINE上で連絡を取り合っているが、最初にきちんとルールを共有することでストレスなく使えているという。
うまく使えば便利だが一歩間違えばストレスにもなりがちなグループLINE。『ABEMA Prime』では、その上手な付き合い方について考えた。
高校2年生の息子を持つ、ライターの塩辛いか乃氏は大量のママ友グループLINEに悩む1人。息子の現在に至るまでの各年代「ママ友」たちが入るグループLINEが30以上存在している。0歳児健診で知り合ったママ友、昔はよく一緒にお出かけしたママ友、小学校時代のPTA役員などだ。
塩辛氏の不満点は主に「子どもの成請などでマウント」、「他人のプライベートを無神経に詮索」、「スタンプ連打で通知が100件超え」が挙げられる。昔のグループLINEについては「最近どう?みたいな連絡がある。それが例えば受験期だったり、子どもの年齢が同じだったりするので“学校どこ決まった”みたいな。久しぶりの連絡がそんなんだから疲れる」と嘆く。
グループLINEはなぜ煩わしく感じるのか。東京女子大学教授の加藤尚吾氏は「スマホが常に身近にある」「通知や未読・既読機能の影響」「全員の仲がいいわけではない形式的な集団が多い」からだと考える。
モデル・商品プロデューサー、高校生の息子を持つ益若つばさは、自身の対処法について「すぐ返さないようにする。その人の熱量が高い時に返してしまうとラリーが続いてしまうので、一旦時間を空ける。そこからまた冷静に返す。それでもおかしいと感じる方がいたら、抜ける選択肢を用意しておく。自分が我慢する必要はそこまでないと思う」と話す。
加藤氏はグループLINEとうまく付き合うコツについて「メディア特性を知ることだと思う。今のマスメディア、ネットニュース、ソーシャルメディアと同じで、誰かが言ったことは伝わってくる。それと同じようにグループメンバーがみんな同じ距離感であることは絶対知っている必要がある。LINEに限らずこういうコミュニケーションは今後なくならない」と述べた。
益若は「私は一つの学年が終わったらそのグループLINEは退会する。友達同士で一時期作られたものも定期的に整理する時期が自分の中ではある。また縁があればそのグループLINEに入ればいい。そういうふうに循環して、一度はゼロにする」とした。
(『ABEMA Prime』より)
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