GW中にSNSで話題になり、約2000万回再生された“厄除けの動画”とは? 動画の登場人物を直撃した。
【映像】想像の5倍激しい? 菖蒲打ちをする姿(迫力の“下から”の映像も)
「5月5日の端午の節句にする行事ごとで、外から家の中に入ってくる厄や悪いものを寄せ付けないという効果があると言われている」
厄除け行事について話すのは、1913年創業、京都で扇子の製造・卸を営む大西常商店の女将、大西里枝さん。
着物姿がとてもよく似合う京都の女性といった印象だが、端午の節句の厄除けの様子が「意外過ぎる」とSNSで話題になっている。
緑色の長い葉のようなものを一心不乱に地面に打ち付ける大西さん。
「確かに半径4kmくらいで鬼が近寄らないかも」「激しめのオタ芸みたいでかっこいい」(SNSの反応)
激しすぎる厄除けの様子が大バズり。少し心配になるほどの豹変ぶりだが、大西さんの家で代々引き継がれてきた伝統行事だという。
「『菖蒲打ち』という行事だ。葉菖蒲といわれる緑の葉を玄関の前でばしばし打ち付けると、すごく強い香りが出る。その強い香りが厄除けになるという風に言われている」
菖蒲湯など、菖蒲を用いた厄除けの風習の1つで、端午の節句に子どもの遊びとして行われていたとされる菖蒲打ち。大西さんは、家族の中でやってきた行事を5~6年ほど前から人前で行うようになったという。
「イベントとしても菖蒲打ちをやっているが、皆さんストレスを抱えて来ていただいているようだ。『普段のストレスや嫌なことなどを一瞬忘れられた』などの声がたくさん聞けた。私も代表取締役をしており、いろんなストレスもありつつ商売をしている。特に夏の商売なので実際今から繁忙期に入るため、納品漏れやその他皆様にご迷惑かからないように厄が払えるといいなと思い、強い気持ちを持って菖蒲を打ち続けた」
10秒間全力で打ち続け、誰が一番菖蒲の葉をボロボロにできるかという、勝負も実施。厄除け、そしてストレス解消にもなる菖蒲打ちをぜひ体験してみてほしいと大西さんは呼びかける。
「ご自宅でもしていただけたら、お子さんも喜ばれるのでは。この習慣をぜひ京都だけではなく、皆さんの地域でもやっていただけたら。私も来年に向けて、また肩を鍛えていきたい」
(『ABEMAヒルズ』より)
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