【CL】レアル・マドリード 2-1 バイエルン (5月9日/サンティアゴ・ベルナベウ)
勝敗を分けた大きな‟ミスジャッジ”に、ドイツ中が怒りを露わにしている。「104分に訪れたスキャンダラスなシーン」として取り上げたドイツメディアだけでなく、元選手や専門家たちも納得がいかないシーンとなったようだ。
本拠地で行われた1stレグを2-2の引き分けで終えていたバイエルンは、決勝進出のために敵地でレアル・マドリードを相手に勝利が求められていた。途中出場となったカナダ代表DFアルフォンソ・デイヴィスのゴールで先制するも、試合終盤に連続失点。なんとか追いつきたい状況で迎えた104分に問題のシーンが発生した。
中盤の浅い位置から前線に蹴り込まれたロングボールに反応した、モロッコ代表DFヌサイル・マズラウィとオランダ代表DFマタイス・デ・リフト。その直前でフランス代表DFフェルラン・メンディがヘディングでクリアすると、こぼれ球を回収したドイツ代表FWトーマス・ミュラーを経由して、最後はデ・リフトが捩じ込んだ。
バイエルンの同点ゴールかと思われたが、実はメンディがクリアした直後に副審がオフサイドを主張してフラッグを上げ、主審がすぐにホイッスルを吹いて試合を止めていた。
この場面、本来であればオフサイドディレイで副審はフラッグを上げずに流し、主審もプレーが切れるまでホイッスルを吹かないべきだった。しかし早いタイミングでホイッスルを吹いてしまったことでレアル・マドリードの選手たちはプレーを止めた。一方、プレーを続けてゴールネットを揺らしたバイエルン側からすると納得がいかない判定に。さらにオフサイドの判定も微妙だったため、後味の悪さが残る試合となった。
バイエルンのトーマス・トゥヘル監督は試合後の会見で「最後のシーンはケーキの上のチェリーだ。絶対的な惨事だ。レフェリーはホイッスルを吹く必要はない。それはルール違反だ。ギリギリのプレーではなく、完全に故意だった」と捲し立てた。
ドイツメディア『ビルト』も「104分に訪れたスキャンダラスなシーン」との見出しで紹介。「アシスタントレフェリーが旗を上げた際にホイッスルを吹いてしまった。レフェリーはプレーを流すことなくバイエルンに同点のチャンスを与えなかった。なんてスキャンダラスなことだ」と、レフェリーによるミスだと指摘している。
また同メディアは当事者であるデ・リフトのコメントも紹介。「これは信じられないこと。オフサイドでもプレーは続けなければいけないというルールがある。今回の判定は理解できないよ。彼は謝罪したが、それは我々の助けにならない。レアル・マドリードが常にレフェリーから恩恵を受けているとは言わないが、今日はそこが違いを生んだんだ」と、怒りを爆発させた。
かつてバイエルンでプレーしたミヒャエル・バラック氏は「ラインズマンは旗を持って待つ必要があった。そして後から介入するべき。なのになぜあんなに早く旗を上げる必要があったのか。レフェリーにとっては旗が上がればホイッスルを吹かなければいけない。つまり彼らのうち半分が責められるべきであり、これは明確な誤審だ」とコメント。やはり副審の対応が悪かったとの見解を示した。
そのほかにも「今回は2つの間違いがあった。1つはアシスタント。彼は旗を持って待つべきだった。そしてもう1つは主審。彼もまたホイッスルを待つべきだった」といった見解を紹介。多くの専門家たちが今回の判定に否定的な見方を示している。
このシーンを受けて海外のサポーターたちはSNS上で怒り大爆発。「バイエルンは間違いなく騙された」「そもそも審判たちの対応が悪い」「バイエルンにとっては騙し取られた試合だった」「レフェリーはルールを学ぶべきだ」「擁護はできない。なぜなら明確なミスだから」といった辛辣な言葉が多く並んでいた。
(ABEMA/WOWSPO/チャンピオンズリーグ)
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