■「私はつらいけど、子どもはどうなのかな?って」
未成年を含む3人の子どもがいるヨシダさん(40代)は、現在夫と別居中。離婚の原因は長年にわたる夫からの“モラハラ”だ。
「夫が家計の管理をしていて、少ししか生活費を渡してくれないのに、自分は散財する。また、自分より下だと思う人を馬鹿にしたり、自分がいかにすごい人間であるかというのをアピールするので、子どもに悪影響を与えるのではないかと考えた」
別居に至る経緯は、「“離婚したい”“一緒に住むことがつらいので一旦離れたい”と伝え、夫に実家に帰ってもらうかたちで別居した。弁護士を通して通知書を送った」と説明。夫は離婚に反対し、「全部冗談。愛情の裏返し」「バカだけどかわいいっていう意味で言っていた」と話したそうだが、「私にはそう取れない。“家事は能力の低いお前の仕事だ”とか、歴史の問題に答えられないと“やっぱりお前はバカだな”とか、“洗濯物をこんなシワだらけで干していいと思うの?”って笑われたり。そんなことで?と思う人もいるかもしれないけど、毎日のように言われるとつらく、一緒に住めなくなった」と明かす。
別居してもいまだ家計は夫が握っているのか。「本当に少ししかもらえないが、私のほうが収入は多い。家事も1人でやってきたので、どちらの面をとっても1人で育てたほうが楽だ。少しは増やしてもらっているが、向こうがまだ話し合いに応じてくれない状態で、印鑑などの面で口座を動かせない」と語る。
そんな中でも離婚をためらうのは、子どもの存在だ。「夫は子どもに対しては優しいし、子どもも“お父さんのこと好き”と思っていることはわかる。自分はつらいけど、子どもはどうなのかな?って」「子どもからは“ちょっと寂しいけど、お母さんが希望するなら仕方がない”みたいな。ただ、“離婚はまだ待ってほしい”と言われた」。
■「離婚が視野に入っている時点で、子どもへの傷つきは避けられない」


