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【映像】柴田阿弥キャスターがエコバッグ作りに挑戦

 普段から買い物などでエコバッグを使っている人もいると思うが、エコバッグは本当にエコなのか。何回使えば環境に良いと判断できるのだろうか。サイエンスコミュニケーター・佐伯恵太氏と考える。

【映像】柴田阿弥キャスターがエコバッグ作りに挑戦

 低密度ポリエチレン製プラスチック袋を1回とすると、ポリエステルバックは35回、紙袋43回、オーガニックコットンバッグだと2万回使って低密度ポリエチレン製プラスチック袋と同じくらいの環境負荷だという(出典:The Danish Environmental Protection Agency「Life Cycle Assessment of grocery carrier bags」)。

 これについて、佐伯氏は次のように解説する。

「前提として、この研究は2017年にデンマークで検証されたもの。当時のデンマークのスーパーなどで、この基準になっている低密度ポリエチレン製のプラスチック袋が使われていた。エコバックがない方がポリエステルバッグや紙袋、オーガニックコットンバッグなどを使うとすると、ポリエステルバッグだと35回使って初めてプラスチック袋をもらって捨ててとしているのと大体同じくらいになってくる」

「これはあくまでもその時の条件での計算結果。例えばオーガニックコットンバッグであれば、原料を作るところでの環境負荷、鞄の形に成形するところでの負荷もあれば、販売場所までの車移動など、負荷というトータルで計算されている。条件が違えば大きく数字も変わってきたりするが、大体の目安として『かなり使わなきゃいけない』というイメージを持っておいてほしい」

 では、エコや環境問題を考えるうえで大切になってくるのはどういうポイントなのか。

「『リサイクル』と似たような言葉として『アップサイクル』と『ダウンサイクル』がある。洋服を作るときに出る裁断クズを使って、服としてしっかり着られて着心地もいい洋服に作り替える。捨てるものに機能を持たせてまた生まれ変わらせるというものは、機能を向上するという意味でアップサイクルという。一方で、使わなくなった洋服を正方形に切って雑巾として使うみたいなものは、価値としては洋服の価値よりは落ちるためダウンサイクルと言われている」

「今回取り上げたエコバッグの話は、エコバックだからといってエコではないし、海で勝手に分解されるから最強というものでもなく、『何をするためのものなんだろう』『どう使ったらいいんだろう』というところを少しずつ知っていくというのが大事」

(『ABEMAヒルズ』より)

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