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【映像】園田賢、最後まで上を目指す宣言

 可能性がある限り、エースは上を目指す。プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2023-24」ファイナルシリーズ5月17日の第2試合は赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)が逃げ切りトップを獲得。試合後はいつもの大笑い&しゃべくりショーを封印。「本当に微かな奇跡を信じる」とファンへ誓った。

【映像】園田賢、最後まで上を目指す宣言

 試合は起家からKADOKAWAサクラナイツ・渋川難波(協会)、園田、U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)、EX風林火山・勝又健志(連盟)の並びでスタート。園田は親番の東2局、ドラの發を暗刻にした六・九万待ちでテンパイ。高い役ありテンパイのため慎重にダマテンとすると、これを渋川からロン。發・赤・ドラ3の1万2000点を手に入れた。

 さらに同1本場、今度は先制リーチ。一発でツモってリーチ・一発・ツモ・平和の7800点(+300点)で連続加点、早くもダントツ状態だ。同2局も大トップを目指して攻め続け、終盤のテンパイ取りプッシュではファンを沸かせた。実況の日吉辰哉(連盟)は「まだチャンピオン(優勝)を見ている…?」と驚き、解説を務めていた元赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)も「通常の押しよりも上の感じがします!テンパイ料プラス親権維持で」と、大差でも優勝を諦めず奮闘する、元チームメイトの心中を推し測った。

 大トップを目指すもアガリはここまで。後半は手に恵まれず、3万6100点のトップで終了した。オーラスは試合を終わらせに来た2着目小林へ差し込む妙技も披露。引き上げる際に笑顔はなかったが、エースとして見事な働きぶりだった。

 試合中は「結構厳しいとは思っていました。自然に打って、9万点くらいのトップが取れれば、ちょっとでも最終日に欲を出してみようかなというのはあった」と考えていた園田。大差が付いただけに「剛さんが2着で終わるなら自分たちの準優勝確率が高い、ということもちらほら考えながらという感じですね」と、優勝以外の決着についても思考は及んでいたようだった。

 17日の最終日もやることは残されている。「残り2戦を一言でいうのは非常に難しいのですが、微かな、本当に微かな奇跡を信じながら、最低でも2着(準優勝)をドリブラーの皆さんに持って帰りたいと思います!」とメッセージ。視聴者からは「けんちゃん!かっこいいよ!」「流石ミスタードリブンズ」「まだ諦めてない男がここにいたか」と健闘を称える声が投稿されていた。

 優勝のためには2試合で388.4差をマクらなければならない。あくまで優勝を目指すか、それとも準優勝争いに焦点を当てるか、判断は非常に難しい。それでも園田率いる赤坂ドリブンズは、最後の1牌まで妥協せず、チームにとって、そしてファンのために最善の結果を狙ってくれるはずだ。

【第2試合結果】
1着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)3万6100点/+56.1
2着 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)2万7500点/+7.5
3着 EX風林火山・勝又健志(連盟)2万2200点/▲17.8
4着 KADOKAWAサクラナイツ・渋川難波(協会)1万4200点/▲45.8

【5月16日終了時点での成績】
1位 U-NEXT Pirates +531.7(14/16)
2位 赤坂ドリブンズ +143.3(14/16)
3位 KADOKAWAサクラナイツ ▲32.7(14/16)
4位 EX風林火山 ▲49.3(14/16)

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
ABEMA/麻雀チャンネルより)

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