「転生したらスライムだった件」は、最強のスキルを持つスライムが個性豊かな仲間とともに成り上がっていくファンタジー作品です。小説投稿サイト「小説家になろう」にて公開された作品をベースに書籍化した小説のほか、「月刊少年シリウス」(講談社)にてコミカライズ作品も連載されています。
スピンオフ作品を含め、小説やコミックスは全世界シリーズ累計発行部数4500万部を突破。TVアニメも制作され、累計視聴数が30億回を記録したほか、2024年4月より3期が放送中です。
この記事では、「転スラ」の作者の情報をピックアップ。小説やTVアニメの原作コミック、スピンオフ作品の作者について解説しています。
目次
- 「転生したらスライムだった件」とは
- 小説「転スラ」の作者は?
- 漫画「転スラ」の作者は?
- 「転スラ」スピンオフコミック9作品の作者を紹介
- まとめ
「転生したらスライムだった件」とは
「転スラ」の舞台は、さまざまな種族や魔物が存在する異世界です。そのなかには、スキルと呼ばれる魔法を使える者もいます。主人公は、現代から異世界転生を果たしたスライムのリムル=テンペスト。通り魔に刺されて人としての一生を終え、スライムとして生まれ変わったリムルは、授かった最強のスキルで人助けをしながら、“種族を問わず楽しく快適に過ごせる国”を建国していきます。
小説「転スラ」の作者は?
小説「転スラ」は、GCノベルズ(マイクロマガジン社)にて現在21巻まで刊行。「小説家になろう」ではすでに連載終了していますが、書籍化された小説版では大幅な加筆修正が加えられ、まだ完結に至っていません。ここでは、小説版の著者とイラストレーターのプロフィールをまとめました。
著者は伏瀬さん
■小説版著者:伏瀬(ふせ)
■性別:男性
■出身:大阪府
■X(ツイッター)アカウント・ブログ:なし
伏瀬さんは、2013年よりサラリーマンをしながら「小説家になろう」にて「転スラ」の投稿をスタート。個人のSNSアカウントは非公開で、顔出しはしていません。書籍シリーズやTVアニメの作品情報は、「小説家になろう」サイトにて発信しています。
伏瀬さんは大学生のころ、賞を目指して小説を執筆していたものの、いろいろあって完結まで至らなかったそうです。しかし、社会人になりしばらくして仕事が一段落したことで「小説を書いてみようという気持ちが再燃した」と、「転スラ」を描き始めたキッカケをインタビューのなかで語っています。
主人公を人間ではなく、スライムにした理由は「普通に人間の状態のまま異世界を体験するのではなく、魔物になって異世界に飛ばされたらどうかな?」という発想がもとになっているとのこと。構想当初からスライムが念頭にあったわけではなく、主役に適した魔物について考察を進めるうち「ファンタジー世界において最も身近な存在」という点から、スライムの主人公が誕生しました。
イラストはみっつばーさん
■小説版イラスト:みっつばーさん
■性別:男性
■出身:兵庫県姫路市
■Xアカウント:@mitz_vah
小説「転スラ」のイラストを担当しているみっつばーさんは、Xにて活動報告のほか、オリジナルイラストを公開しています。ほかにイラストやキャラクター原案を担当したおもな作品には「五色の魔女」(集英社)、「ピンポンラバー」(小学館)、漫画・MV・小説のトランスメディア作品「GABULI」があります。
みっつばーさんは、「転スラ」のお気に入りキャラクターとして、主人公リムルの名前を挙げています。とくに人間に擬態している姿ではなく、スライム形態のリムルが一番好きなのだとか。
その理由は、キャラクターデザインの際の苦労にあるそうです。たくさんのパターンをあげながら「誰でもシラフの状態でラフを描ける造形が一番いいのかな」と、たどり着いたのが、現在の細目のスライム。「転スラ」キャラの中で、もっとも時間をかけて創り上げたリムルだからこそ、思い入れもひとしおのようです。
漫画「転スラ」の作者は?
漫画「転スラ」は、「少年シリウス」(講談社)にて連載されています。「転スラ」の書籍化小説をコミカライズした人気作で、最新刊25巻は2024年1月9日より発売中です。アニメ「転スラ」は、この漫画版が原作となっています。
漫画「転スラ」作者のプロフィールをまとめました。
漫画は川上泰樹さん
■漫画作者:川上泰樹(かわかみ たいき)
■性別:男性
■出身:東京都
■Xアカウント:@Taiki_Kawakami
コミカライズを担当する漫画家の川上泰樹さんは、Xにて数々の「転スラ」関連イラストを公開。ほかの代表作には「まおゆう魔王勇者 外伝 まどろみの女魔法使い」(講談社)、「ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン」(KADOKAWA/アスキー・メディアワークス)などがあります。
川上さんが「転スラ」に関わったキッカケは、「転スラ」コミカライズのコンペに参加したことでした。原稿制作のために、小説を読み始めた川上さんは、仕事が手につかなくなるほど「転スラ」の世界にハマってしまったそうです。「小説家になろう」にて全話を一気に読みふけり、締め切りギリギリまで原稿を上げられなかったと当時の裏話をインタビューで語っています。
作画に関する苦労として挙がったのは、初期のリムルの目が見えないという設定です。加えて「ドラゴンとスライムとおっさんと狼とゴブリンばかりで、女の子が出てこなくて大丈夫かなって(笑)」と、ストーリー序盤に女性キャラが登場しないことも心配していたようです。
原作は伏瀬さん
小説の著者・伏瀬さんも、コミカライズを行ううえで、原作者としてストーリー調整やショートストーリーの書き下ろしなどを行っています。読者がすんなりストーリーに入り込めるように、スキル説明のカットといった、見せ方の提案もしているそうです。
「転スラ」の小説版と漫画版では、主人公リムルの性格が少し変更されています。伏瀬さんは初期のころ「バッドエンドでもいいという気持ちで執筆していた」そうで、小説6巻くらいまでは、リムルの意地悪な面も書かれていました。途中からその考えを変えたことから、漫画版では1巻から、リムルを善人としてスタートさせたそうです。
リムルの運命の人であるシズについても変更があります。漫画版では、小説版にはない故郷の回想や会話を追加し、出会いと別れのエピソードを厚くしたのだそうです。「小説版では『ヒロインじゃない!』とまで言われてしまったが、コミック版では『一番ヒロイン度の高いキャラ』と言ってもらえた」と、インタビューにて喜びを語っています。
「転スラ」スピンオフコミック9作品の作者を紹介
「転スラ」には、本編だけでなく、TVアニメ化した「転スラ日記」や「異聞 ~魔国暮らしのトリニティ~」「クレイマンREVENGE」といった公式外伝があります。スピンオフ9作品の作者情報と、作品のあらすじをまとめて紹介します。
「転スラ日記 転生したらスライムだった件」の漫画は柴さん
■スピンオフ漫画作者:柴(しば)
■性別:非公開
■出身:非公開
■Xアカウント:@sivvatwit
「転スラ日記 転生したらスライムだった件」は、「月刊少年シリウス」(講談社)にて連載中。リムルやシオン、シュナといったジュラ・テンペスト連邦国(通称、魔国連邦/テンペスト)にて暮らす、仲間たちの日常を描く4コマコミックです。シリアスな本編では描かれない、仲間たちのコミカルな一面を知ることができ、くすっと笑える内容となっています。現在7巻まで刊行中です。
スピンオフ漫画を担当する柴さんは、性別・出身地などのプロフィールを明らかにしていません。ほかの代表作には、「おおきなのっぽの、」(講談社)、「白衣さんとロボ」(竹書房)などがあります。
「転生したらスライムだった件 異聞 ~魔国暮らしのトリニティ~」の漫画は戸野タエさん
■スピンオフ漫画作者:戸野タエ(との たえ)
■性別:非公開
■出身:非公開
■Xアカウント:@t0nofnh
「転生したらスライムだった件 異聞 ~魔国暮らしのトリニティ~」は、「月刊少年シリウス」(講談社)にて連載中。魔王カリオンが治める獣王国ユーラザニア、魔王ミリムを主とする竜の都、魔王フレイの天翼国フルブロジアから、それぞれ密命を受けてやってきた少女戦士たちが、テンペストで巻き起こす騒動を描いた作品です。現在9巻まで刊行されています。
スピンオフ漫画を担当する戸野タエさんは、性別・出身地などのプロフィールを明らかにしていません。ほかの代表作には「よるのないくに2~日々花盛り~」(講談社)などがあります。
「転生しても社畜だった件」の漫画は明地雫さん
■スピンオフ漫画作者:明地雫(あけち しずく)
■性別:非公開
■出身:非公開
■Xアカウント:@sizuku0701
「転生しても社畜だった件」は、「月刊少年シリウス』(講談社)にて連載されていた4コマコミック。もしもリムルが、スライムのまま前世と同じサラリーマンになったら…という破天荒なギャグ作品となっています。ヴェルドラ社長の超ブラック企業・テンペスト商事にて、部下にベニマルやシュナたちを抱え、課長リムルの不条理な中間管理職ライフを描いています。全2巻です。
漫画を担当する明地雫さんは、性別・出身地などのプロフィールを明らかにしていません。ほかの代表作には「いつでも自宅に帰れる俺は、異世界で行商人をはじめました」(ホビージャパン )、「世界で唯一の【神剣使い】なのに戦力外と呼ばれた俺、覚醒した【神剣】と最強になる」(ぶんか社)などがあります。
「転ちゅら! 転生したらスライムだった件」の漫画は茶々さん
■スピンオフ漫画作者:茶々(ちゃちゃ)
■性別:男性
■出身:非公開
■Xアカウント:@tyatya1112
「転ちゅら! 転生したらスライムだった件」は、「月刊少年シリウス」(講談社)にて連載されていた4コマコミック。スライムの姿から人間への擬態を身につけたリムルが、なぜか3歳児になるという物語です。ジュラの森の仲間たちが、ちびっこリムルに振り回される、ほっこり系コメディーです。全7巻が刊行されています。
茶々さんは、男性のイラストレーター。出身地は明らかにしていません。Xアカウントにて、作品情報を発信しています。
「転生したら 島耕作だった件」は弘兼憲史さん・伏瀬さん・川上泰樹さんのコラボ作品
■「島耕作」シリーズ作者:弘兼憲史(ひろかね けんし)
■性別:男性
■出身:山口県
■Xアカウント:なし/島耕作シリーズ公式:@40shimakosaku
「転生したら 島耕作だった件」(講談社)は、通り魔に命を奪われた三上悟が、異世界ではなく、現代で島耕作に転生したら…というIFストーリーを描いた、全1巻のスピンオフコミックです。「転スラ」の小説版作者・伏瀬さんと漫画版作者・川上泰樹さん、そして「島耕作」シリーズの作者・弘兼憲史さんのコラボ作品です。
弘兼憲史さんは、山口県出身の男性漫画家です。代表作には「課長 島耕作」(講談社)、「人間交差点(ヒューマンスクランブル)」(小学館)などがあり、多数のテレビ番組にも出演しています。Xには作者自身ではなく「島耕作」シリーズの公式アカウントがあり、作品情報が公開されています。
「転生したらスライムだった件 魔物の国の歩き方」の漫画は岡霧硝さん
■スピンオフ漫画作者:岡霧硝(おかぎり しょう)
■性別:男性
■出身:非公開
■Xアカウント:@s_yogi
「転生したらスライムだった件 魔物の国の歩き方」は、Webコミック誌「コミックライド」(マイクロマガジン社)にて連載されていた作品で、8巻が刊行されています。兎人族の少女フラメアは、テンペストのガイドブックを作るため、リムルから依頼を受けます。魔物と人間が手を取り合って暮らす街に惚れ込んだフラメアの、心踊る取材ライフの幕開けです。
岡霧硝さんは、男性のイラストレーター。出身地は明らかにしていません。ほかの代表作には「鳥かごのFreiheit」(富士見書房)、「だから僕は、Hができない。」(KADOKAWA)などがあります。
「転生したらスライムだった件 クレイマンREVENGE」の漫画はカジカ航さん
■スピンオフ漫画作者:カジカ航(かじか わたる)
■性別:非公開
■出身:非公開
■Xアカウント:@newdoukajika
「転生したらスライムだった件 クレイマンREVENGE」は、「月刊少年シリウス』(講談社)にて連載中です。魔王達の宴(ワルプルギス)にて散った魔王クレイマンの人生が、運命のイタズラによって再び開幕。伏瀬さんが自ら考案した、予期せぬループによって人生をやり直す、クレイマンのリベンジを描いたストーリーです。現在、4巻まで刊行されています。
カジカ航さんは、性別・出身地などのプロフィールを明らかにしていません。Xアカウントにて、作品情報を発信しています。
「転生したらスライムだった件 美食伝 ~ペコとリムルの料理手帖~」の漫画は中谷チカさん
■スピンオフ漫画作者:中谷チカ(なかたに ちか)さん
■性別:非公開
■出身:非公開
■Xアカウント:@nakatanichika
「転生したらスライムだった件 美食伝 ~ペコとリムルの料理手帖~」は、「月刊少年シリウス」(講談社)にて連載中です。傷ついたゴブリンの戦士と出会ったリムルは、ゴブリンにペコという名前を与えるとともに「皆をお腹いっぱいにする」ことを命じます。料理人にジョブチェンジしたばかりのペコを主役とする「転スラ」のグルメスピンオフコミックです。現在、1巻まで刊行されています。
中谷チカさんは、性別・出身地などのプロフィールを明らかにしていません。ほかの代表作には「劇団20面相vs七色いんこ」(秋田書店)などがあります。
「転生したらスライムだった件 番外編 ~とある休暇の過ごし方~」の漫画は高田裕三さん
■スピンオフ漫画作者:高田裕三(たかだ ゆうぞう)
■性別:男性
■出身:東京都
■Xアカウント:なし
「転生したらスライムだった件 番外編 ~とある休暇の過ごし方~」は、「月刊少年シリウス」(講談社)にて連載中です。開国祭を終え、やっとテンペストに戻ってきた穏やかな日常。しかし、ヴェルドラが獣魔術を開発すると言い始め、盟主リムル、そして西方聖教会聖騎士団長ヒナタを加えた3人で、魔法の聖地・魔塔への旅をスタートします。現在、1巻まで刊行中です。
高田裕三さんは東京都出身の男性漫画家。ほかの代表作には、「3×3 EYES」(講談社)、「万能文化猫娘」(双葉社)などがあります。「転スラ」作者の伏瀬さんは、人生に影響を受けた作品として「3×3EYES」を挙げていました。TVアニメ第47話では、ヴェルドラが「3×3EYES」の最終巻を読みたいがために、コミックを手にワルプルギスに乱入するシーンを見ることができます。
児童書籍版「転生したらスライムだった件」のイラストはもりょさん
■児童書籍版イラスト:もりょ
■性別:非公開
■出身:神奈川県
■Xアカウント:@orimo07
児童書籍版 「転生したらスライムだった件」(マイクロマガジン社)は、「転スラ」のストーリーを、子どもも読みやすい内容に改稿した小説です。作者は伏瀬さん、イラストをもりょさんが担当しています。現在、30巻まで刊行中です。
もりょさんは、神奈川県出身のイラストレーター。性別は明らかにしていません。著書に、「異世界ファンタジーのキャラクターコレクション」(日貿出版社)などがあります。
まとめ
「転スラ」の作者は伏瀬さん、本編小説のイラストを担当したのは、みっつばーさん、アニメの原作となっているコミカライズ作品を担当する漫画家は川上泰樹さんです。9作品のスピンオフコミックがあり、さまざまな視点から「転スラ」の世界を楽しむことができます。
2024年4月よりスタートしたアニメ3期とともに、本編やスピンオフ作品を読み、より深く「転スラ」ワールドに浸ってみてはいかがでしょうか。
(C)川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会
アニメ「転スラ」3期放送回一覧(動画リンクつき)
話数 | サブタイトル(タップで動画へ) | 見どころ |
---|---|---|
48.5 | 閑話:ディアブロ日記 | リムルの特技:名づけ |
49 | 悪魔と策謀 | ヴェルドラのプリン没収 |
50 | 聖人の思惑 | ルミナスとヒナタの出会いが神々しい |
51 | 平和な日々 | 兄の恋愛フラグをチクるシュナ |
52 | それぞれの役割 | ゴブタは居残り |
53 | 両翼会議 | ヒナタの微笑みにドキッ |
54 | 迫り来る者達 | 初登場のゴブアが”美鬼” |
55 | 聖魔激突 | ヒナタ、猫舌だった |
56 | ボタンのかけ違い | リムルvsヒナタの一騎打ち |
57 | 七曜暗躍 | ディアブロが無双すぎる |
58 | 神と魔王 | ルミナスとヴェルドラの笑える絡み |
59 | 和解と協定 | キラキラお目々のヒナタが可愛い |
60 | 開催準備 | ももクロの新OPお披露目 |
61 | 各国と招待状 | ラミリスがチョロかわいい |
62 | 迷宮と暴風竜 | ヴェルドラ&ラミリスが可愛い |
63 | 謁見式 | 魔王ミリムがかわいすぎる |
64 | ベニマルの受難 | ベニマルをめぐり恋のバトル勃発 |
65 | 閃光の勇者 | ヴェルドラが屋台のおっさん化 |
65.5 | 閑話:ルミナスメモリーズ | 魔王ルミナスの視点から語られる |
66 | 千客万来 | ”ビジュ良すぎ”なリムルに注目 |
67 | 前夜祭 | ヒナタにギャップ萌え |
68 | 開国祭 | 色気ありすぎなシオン&シュナ |
69 | 武道大会 | 対戦相手を棄権させる勇者マサユキの“話術” |
70 | 勇者との決着 | ゴブタの変身した姿に衝撃 |
71 | 迷宮解放 | リムルが珍しく“ガチギレ” |
72 | 祭の後 | リムル“東の商人”を黙らせる |
・今すぐみられる「転生したらスライムだった件」エピソード・見逃し配信一覧