プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2023-24」ファイナルシリーズの最終日、5月17日の2試合が行われ、U-NEXT Piratesがリーグ史上初となる2度目の優勝を果たした。2019-20シーズン以来4年ぶりの優勝となったが、レギュラーシーズンとセミファイナルシリーズでも首位通過を果たし、全ステージで首位の「完全優勝」も史上初の快挙となった。
【映像】U-NEXT Pirates、史上初のV2達成!歓喜の瞬間
昨シーズンの開幕前に掲げた「圧倒的に勝つ」を、まさに実現した完全優勝だった。4年前の優勝時はレギュラーシーズンで▲202.3の6位、セミファイナルで▲3.5の4位とぎりぎりで通過した後、ファイナルで大爆発。逆転優勝を飾ったが、今シーズンはとにかく強かった。
レギュラーシーズンでは個人成績で鈴木優(最高位戦)が+437.7で自身初のMVPを獲得。瑞原明奈(最高位戦)も3位で+378.4、仲林圭(協会)も4位で+266.5と活躍し、長くチームを引っ張ってきた小林剛(麻将連合)が30位の▲195.0と不振でも、その分を補って余りあるポイントで、+887.6というレギュラーシーズン最高記録を樹立した。
ポイントを半分持ち越したセミファイナルでは我慢の展開。瞬間的に首位の座を明け渡すこともあったがすぐに奪い返すと、レギュラーシーズンの貯金をそのままファイナルまで維持する形で最終決戦に臨んだ。ファイナルでは瑞原が約4年ぶりとなるポストシーズンでのトップを取ると、リーダー小林も要所でトップ。各選手持ち味を出す形で突き抜け、必死に追いかける3チームを突き放してゴールにたどり着いた。
U-NEXT Piratesは前回優勝時のメンバーだった朝倉康心、石橋伸洋(いずれも最高位戦)が2020-21シーズンまでで契約満了に。2022-23シーズンから鈴木優、仲林が加わったものの新体制1年目ではセミファイナルで敗退。今期レギュラーシーズンで敗退すれば、規定により2度目となる選手入れ替えが発生するところでもあったが、レギュラーシーズン序盤からの快進撃でその心配も完全に消し去ると、シーズン通して順風満帆な“航海”を続け、優勝シャーレへとたどり着いた。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)