将棋の藤井聡太名人（竜王、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21）に豊島将之九段（34）が挑戦する第82期名人戦七番勝負第4局が5月18日、大分県別府市の「割烹旅館もみや」で始まった。シリーズ成績は藤井名人の3連勝中で、初防衛に“王手”をかけている。ストレートで連覇を決めるのか、豊島九段が反撃ののろしを上げるのか。本局の先手番は豊島九段。
藤井名人の初防衛か、豊島九段の5期ぶりの復位か、大きな注目の中で行われているシリーズは、これまでに藤井名人が3連勝で防衛へと前進している。第1、2局は大熱戦の末、最後に抜け出した藤井名人が勝利。5月8・9日に行われた第3局では、藤井名人の棒銀戦法が突き刺さる形でリードを奪うと、そのまま押しきり“藤井曲線”を描く快勝を飾った。
勝負所となる本局の舞台は、大分県別府市。1997年の日韓首脳会談の晩餐会会場にも選ばれた老舗割烹旅館が対局場となる。別府市での名人戦の開催は71年ぶりで、市制100周年の記念事業の一つとして名人戦を誘致した。両者による盤上の熱戦はもちろんのこと、「別府勝負めしプロジェクト」に選出された地元グルメにも注目が集まる。
藤井名人が別府対局で名人初防衛を決めるのか、崖っぷちに追い込まれた豊島九段が待望の初勝利を飾るのか。目の離せない戦いが始まった。本局の持ち時間は、各9時間の2日制。
（ABEMA／将棋チャンネルより）
