将棋の竜王戦6組ランキング戦の決勝が5月21日に行われ、藤本渚五段(18)と奨励会員の山下数毅三段(15)が現在対局中だ。現役最年少棋士が本戦入りを決めるか、奨励会員が史上初となる6組制覇を達成するのか。注目の一戦は、いよいよ白熱の夜戦へと突入する。
藤井聡太竜王(名人、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)への挑戦者を決める本戦進出をかけた本局は、後手の藤本五段得意の雁木模様の出だしから、速攻の構えを見せて対抗した。角交換から本格的な戦いが始まると、両者は深い前傾姿勢となり深い集中モードに。勢いよく指し進める山下三段がペースを握っていると見られていたが、夕食休憩前にぱたぱたと手が進み、形勢は混沌とした状態で夜戦に突入することとなった。
山下三段は、2023年度前期三段リーグを13勝5敗で終え、四段昇段は逃したものの次点を獲得した。本局を制し6組優勝を飾った場合、今期の三段リーグ終了時点で次点1点が付与され、フリークラスで棋士となる権利を得る。勝敗はもちろんこと、異例のルートでプロ入りへの権利を掴むことができるかの大一番に臨んでいる。
持ち時間は各5時間。
【夕食の注文】
藤本渚五段 きつねうどん(大盛り)
山下数毅三段 ハリハリうどん
【夕食休憩時の残り持ち時間】
▲山下数毅三段 1時間30分(消費3時間30分)
△藤本渚五段 1時間12分(消費3時間48分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)