将棋の藤井聡太名人(竜王、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)に豊島将之九段(34)が挑戦する第82期名人戦七番勝負第5局が5月26日、北海道紋別市の「ホテルオホーツクパレス」で始まった。シリーズは藤井名人の3勝、豊島九段の1勝で推移。藤井名人は本局で初防衛を決めることができるのか、後がない豊島九段が前局の勢いそのままに連勝を飾るのか、注目の一戦が始まった。本局の先手番は藤井名人。
【中継】藤井名人VS豊島九段 注目のオホーツク対局!(生中継中)
藤井名人の初防衛か、豊島九段の5期ぶりの復位か。大きな注目の中で行われているシリーズは、藤井名人が開幕から3連勝ののち、第4局で豊島九段が待望の初白星を手にした。大分県別府市で5月18・19の両日に行われた第4局は、豊島九段が後手横歩取りに誘導。激しい攻防戦の末、着実にポイントを積み上げた豊島九段が“絶対王者”を押し切る形で勝利を飾る結果となった。藤井名人の対豊島九段戦の連勝数は“12”でストップ。前局で豊島九段が手にした白星は、シリーズにどのような影響を及ぼすことになるのか。
本局の舞台は、北海道紋別市。オホーツク海沿岸のほぼ中央に位置する“流氷のまち”として、水産業が盛んな地としても知られている。今回は紋別市市制施行70周年を記念した事業の一環として対局が誘致された。市内では、大盤解説会などの関連イベントのほか、対局者に提供する“勝負めし”などの食事メニューを地元の飲食店から事前募集。オリジナルのメニューブックも作成され、来年3月末まで同メニューを各店舗で味わうこともできる。
対局室には午前8時49分頃、藤井名人が先に入室。これまでのシリーズ4局では豊島九段が先に入室していたが、この日は藤井名人が先に入室し、挑戦者を待ち構える形となった。豊島九段は約3分後に対局場に姿を見せ、着座した。
藤井名人が“オホーツク対局”で名人初防衛を決めるのか、前局で勝利を飾った豊島九段が踏ん張るのか。目の離せない戦いが始まった。本局の持ち時間は、各9時間の2日制。
(ABEMA/将棋チャンネルより)