女子軽量級の打ち合いでカウンターがアゴにドスン。辛うじて立ち上がるも、追撃の左ストレートを撃ち抜かれて足元からグニャリ。剛腕女子の衝撃KO劇に「すげーの入った」「豪快に決めた」とファンがどよめいた。
5月26日に後楽園ホールで開催された「Krush.161」。美伶（WARRIOR OSAKA）とYuka☆（SHINE沖縄）の対戦は、2ラウンド美伶が2度のダウンを奪いKO勝利。打ち合い上等の女子対決を制した。
ダイエットのために格闘技をはじめ、37歳でプロデビューを果たした異色の経歴から、NJKFミネルヴァライトフライ級王者まで上り詰めたYuka☆と、空手での実績とともにK-1アマチュアで2度の優勝経験がある美伶の一戦。
試合はゴングとともに至近距離で緊迫感ある打ち合い。互いに重い蹴りやパンチを繰り出すなか、豪快に左右のパンチを強振する美伶に対して、Yuka☆は遠距離からのストレートでチャンスをうかがう。キャリア2年、37歳・Yuka☆のパワフルな戦いにゲスト解説で元プロボクサーの細川バレンタインも「めちゃくちゃ運動神経がいいですね。今（キャリア）2年目？」と驚きを隠せない。
2ラウンド、足を止めての激しい攻防。Yuka☆がローキック連発からパンチを叩き込むと、美伶が右。ここで両者火がついたか真っ向勝負の打ち合いに突入。すると、美伶がカウンター気味に左右を連続で当て最初のダウンを奪う。アゴを撃ち抜いたクリーンヒットにYuka☆の足元はよろめきダメージが大きい。細川も「かなり効いてますね…」と心配そうなコメントを寄せるが、Yuka☆はなんとかファイティングポーズをとって試合に復帰。美伶は攻撃の手を緩めずに右、左とワンツーを入れると、Yuka☆は足元からグニャリと崩れ落ち、ここでレフェリーが試合を止めた。
テンポ良く2度のダウンで完全に対戦相手をKOした美伶にファンも「すげーの入った」「当て感がいいな」「女子でこの勝ち方は凄い」「豪快に決めた」と驚きの声が多数。最初のダウンは打ち合いでのカウンターの右でアゴへの一撃。さらに2発目は狙いすました左ストレートを打ち抜く見事な一撃だった。
前十字靭帯を負傷し2年のブランクから復帰した美伶は勝利者マイクで「女子ミニマム級は美伶が引っ張って行きます」と力強く宣言。さらに「ママ、誕生日おめでとう！」と祝福の言葉を述べた。
