【写真・画像】0円でも1万円でもOK! 「客が入場料を決める水族館」の売り上げが2.5倍に! 勝因は“人間の心理”? 1枚目
【映像】0円でも1万円でも楽しめる水族館 どんな展示?
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 「客が支払い額を決めることができる」

【映像】0円でも1万円でも楽しめる水族館 どんな展示?

 そんなユニークな取り組みを始めた水族館が大人気になっている。

 静岡市内の百貨店。注目の水族館はその7階にあった。

 49基の水槽におよそ150種類、2200匹の生き物が展示されている。一見、どこにでもある水族館だが…

 「入館料を決めるのはあなた!」

 水族館は客が入場料を決められる「ポストプライシング」と呼ばれる仕組みを導入し、全国で初めての取り組みだとしている。

 休日は一律大人1人1400円の入館料がかかるが、平日は客が「0円」から値段を設定できる。

 「タダでもいい」という仕組みだが、訪れた多くの客が500円から1400円程度支払っているという。

 「0円から1万円の金額幅があったが1万円は想定していなかった。自分で評価してお金を払うので皆さん自身も不満なく満足して出て行っていただけるようだ」(スマートアクアリウム飼育課 小坂直也課長)

 始めたきっかけは客からの声だった。

 「『デパート内の1フロアの水族館だから大したことがないんじゃないか』『それなのに、料金が高いんじゃないか』というご意見を多々もらった」(小坂課長)

 春先にかけて、特に平日は入館者数が伸び悩むことがあったため思い切って導入を決めた。

 今年2月から赤字覚悟で「ポストプライシング」を試験的に始めたところ入館者数が5倍に増加。売上も2.5に伸びたという。この反響を受けて、今月から本格導入することにした。

 「自分たちが提供するサービスに満足してもらった。(水族館を)もっと良くしていこうという気持ちになる」(小坂課長)

 来館者からも「家族4人で1万円は出せると思う。1人2500円くらい。すごく楽しかった」(浜松市から来た家族)、「2000円以内だったら出すかな」(来館3回目の親子)といった声が聞けた。

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 ポストプライシングの取り組みについて、VISITS Technologies株式会社 CEOの松本勝氏は「非常に面白い取り組みだ」としてスタンフォード大学のある取り組みを引き合いに出して“勝因”を説明した。

 「この話を聞いて私がイメージしたのはスタンフォード大学の『5ドルの挑戦』だ。これは5ドルを2時間でどれだけ増やせるか各チームで競わせるという実際に行われた授業のこと。優勝したチームは自転車の空気漏れを調査したのだがポイントは『価格をお気持ちでOK』としたことだ。つまり0円でもいいということだが、実際には利用者はお金を多く支払ってくれたのだ。人間は『タダでもいいよ』と言われても『これだけやってくれたんだから』と払いたい気持ちが生まれる。普通はサービス提供者側が値段を決めるという先入観・常識を逆手に取った例だ」
(『ABEMAヒルズ』より)

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