ダイエットの主流となっている糖質制限ダイエットと脂質制限ダイエット。2つのダイエット方法に差はあるのか?
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「一昔前は脂質制限ダイエットが世界的に流行っていたが、この10年くらいは糖質制限・低糖質ダイエットが流行している。つまり2大巨頭だ」
話を聞いたのはパーソナルトレーナーでスポーツ医学の博士号を持つ、奥松功基さん。
白米など炭水化物を減らし糖質を制限する糖質制限ダイエットと、揚げ物を控え肉・チョコレートなどのお菓子の脂質を抑える脂質制限ダイエット。
糖質制限について、肥満体系の人を対象にした調査によると…
「3カ月から半年の減量効果で言うと、糖質制限の中でも特に厳しい『ケトンダイエット』は減り幅がより大きい」(奥松さん、以下同)
ただし、奥松さんは摂取カロリーが一緒であれば糖質制限、脂質制限を比べても体重の減少量は変わらないという。
「より質の高い研究だけを抽出してもう一度解析を行うという『レビュー論文』という信頼性の高い研究結果によると、基本的にカロリーが一緒の場合、糖質制限、脂質制限ともに体重減少量に変わりはない」
一方、こうしたダイエットを行う際には気を付けることがある。
「意外なことだが、脂質を減らして糖質が増えすぎた場合、中性脂肪が上がりやすいというデータがある。そして、白米・パン・麺などの糖質を減らし、肉魚を多く食べてプルプルした肉の脂(飽和脂肪酸)の摂取量が増えると悪玉コレステロールが上がりやすい」
おすすめの体重の落とし方について奥松さんに聞くと…
「体重を減らすという観点で運動の効果はかなり限定的であるため、『痩せるためには(運動よりも)食事管理を頑張るべき』という意識を持つことが本当に重要だ。とはいえ、早く結果を出したい方、それなりに筋肉も維持しながら体重を減らしたいという方は運動と食事のミックスがおすすめだ」
日々体を鍛え、アームレスリング元日本代表でもあるVISITS Technologies株式会社 CEOの松本勝氏は体重の落とし方について「体を常にダマせばいい」と指摘する。
「私の場合、体重が増えも減りもしないカロリーは3500キロカロリーだが、体重を落とすために2500キロカロリーの生活を続けていると1〜2週間で体が“省エネモード”になって『少ないカロリーで生活できるようになろう』として代謝が落ちてしまう。そこで、3500キロカロリーに戻す週を入れて『なんだ、カロリー入ってくるじゃん』と体をダマして代謝を上げ、そしてまた2500キロカロリーに落とす。私は運動する際にも効率的に脂肪燃焼する方法を取り入れているが、感覚に頼るのではなく完全に運動生理学に基づいている」
※体型管理も大切だが、極端な食事制限を自己流で行うと健康に害を及ぼす可能性もある。バランスの良い食事を摂りながら、適度な運動と組み合わせ、不安な時は医師などにも相談してほしい。
(『ABEMAヒルズ』より)
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