将棋の名人位を初防衛した藤井聡太八冠（21）が28日、決着局となった北海道紋別市で一夜明け会見に応じた。シリーズを振り返った藤井八冠は、「今期は内容的にも苦しい将棋も少なからずあったので、その中で結果を出せてホッとしたという気持ちが強い」とコメントした。
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豊島将之九段（34）を4勝1敗のスコアで破り、名人のタイトルを初防衛した藤井八冠。約1カ月半に及ぶシリーズ5戦を「様々な戦型で定跡よりも力戦に近いような将棋が多かったので、これまでともかなり異なるシリーズだったかなと感じている」と振り返った。
また、「最近は将棋界全体として定跡研究が進んでいるという状況があるが、一方でこの名人戦においてはそこから離れ、序盤から一手一手考えるという将棋が続いたので、その点において初心に帰ってという姿勢の大切さを改めて感じるところが多かった」と語った。
ビッグタイトルの防衛を達成した藤井八冠だが、今後もタイトル戦は続き31日には叡王戦第4局に臨む。こちらは挑戦者の伊藤匠七段（21）に1勝2敗と崖っぷちに追い込まれており、「スコア的には苦しい状況になっているが、変わらずに全力を尽くしたい。今日からは叡王戦に向けて考えていきたい」と意気込みを語った。
（ABEMA NEWS）
