将棋の藤井聡太棋聖(竜王、名人、王位、叡王、王座、棋王、王将、21)に山崎隆之八段(43)が挑戦する第95期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負が6月6日、千葉県木更津市の龍宮城スパホテル三日月」で開幕した。名人初防衛から息つく間もなく、次なる防衛戦へ。藤井棋聖は本シリーズで自身初となる“永世称号”獲得を目指すこととなる。新たなる難敵とどのような激戦を繰り広げるのか。振り駒の結果、先手は山崎八段に決まった。
藤井棋聖は、2016年10月に四段昇段。第36期竜王(1組以上:3期)、第82期名人(A級以上:3期)。2023年度は、史上初の全八冠の独占を達成するなど例年以上に飛躍の年となり、将棋大賞で4年連続4度目の「最優秀棋士賞」に輝いた。また、年度成績は46勝8敗で.852となり勝率一位賞も獲得。他の追随を許さない圧倒的なパフォーマンスを披露し、5月には名人戦七番勝負で初防衛を達成した。棋聖戦はこれまでに4連覇中。今期も防衛を果たした場合通算5期となり、藤井棋聖にとって自身初の永世称号の資格を獲得する重要なシリーズに臨む。
山崎八段は、1998年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組:12期)、順位戦はB級1組(A級:1期)。タイトル挑戦は2009年の第57期王座戦五番勝負の1回で、棋戦優勝はタイトル昇格前の第1期叡王戦を含む通算8回。本シリーズでは、自身初タイトルを目指し15年ぶり2度目の大舞台となる。序盤から独創的な指し回しを見せることで知られ、誰にも真似できない自由な将棋でファンを魅了している。今期の棋聖戦は二次予選からの登場で、決勝トーナメントでは森内俊之九段(53)、渡辺明九段(40)、永瀬拓矢九段(31)、佐藤天彦九段(36)を破り、15年ぶり2度目のタイトル挑戦権を獲得。勢いそのままに“八冠王”に挑む。
両者の公式戦対戦成績は全2局で、1勝1敗。直近の対戦は2021年7月の第34期竜王戦本戦トーナメント準々決勝で、藤井棋聖が白星を飾っている。約3年ぶりとなる対戦でどのような作戦が激突するのか。大きな注目が集まることになりそうだ。
持ち時間は各4時間。振り駒の結果、先手は山崎八段に決まった。第2局以降は先手・後手が交互に入れ替わる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)