将棋の藤井聡太棋聖(竜王、名人、王位、叡王、王座、棋王、王将、21)に山崎隆之八段(43)が挑戦する第95期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局が6月6日、千葉県木更津市の「龍宮城スパホテル三日月」で行われている。注目の開幕戦は、山崎八段の先手で相掛かりの出だしに。初戦を制するのはどちらか、大注目が集まっている。
防衛5連覇で永世資格獲得を目指す藤井棋聖に、15年ぶりのタイトル挑戦を決めた山崎八段が激突する注目のシリーズ開幕戦。第1局は振り駒の結果、山崎八段の先手で得意の相掛かりの出だしから力戦の将棋となった。形にとらわれない独創性が持ち味の山崎八段とあり、午前中から独自の世界観を盤上で表現している。
ABEMAの中継に出演した北浜健介八段(48)と石田直裕五段(35)は、そんな山崎将棋について「何を狙っているのかわからなくて知らない間に狙いに嵌っている。そのバランス感覚が優れていて、駒がぶつかってからの腕力がすばらしい」とコメント。解説者であってもその個性的な世界観に「首をひねってしまいますね」「これは意表を突かれます。山崎流ですね…」と驚きを隠せない様子だった。
若き絶対王者として数々の大勝負で戦果を挙げてきた藤井棋聖にとっても、新たなタイプの挑戦者であることに違いはない。山崎八段の描く今後の構想はもちろんのこと、藤井棋聖が経験のない将棋をどのように攻略するのかにも期待が高まっている。
持ち時間は各4時間。
【昼食の注文】
藤井聡太棋聖 はかりめ丼(穴子丼)
山崎隆之八段 木更津名物あさりカレー、紅茶
【昼食休憩時の残り持ち時間】
▲山崎隆之八段 2時間47分(消費1時間13分)
△藤井聡太棋聖 2時間32分(消費1時間28分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)