【写真・画像】 1枚目
【映像】渡辺九段がうなだれまくる様子

 まさかの幕切れに、最も驚いたのは本人に違いない。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2024」予選Aリーグ第2試合、チーム渡辺 対 チーム中村の模様が6月8日に放送された。チーム渡辺のリーダー・渡辺明九段(40)は、第3局で佐々木大地七段(28)を相手に勝利目前まで迫ったものの、まさかの大逆転負け。仲間の元に戻るやいなや「今の将棋マジでカットして!」と大きなため息とともに嘆き節を炸裂させていた。

【映像】渡辺九段がうなだれまくる様子

 チーム渡辺の2連勝で迎えた第3局は、リーダーの渡辺九段が出。対戦相手の佐々木七段はフィッシャールール経験豊富とあり、序盤で△9四歩とやや変わった作戦を見せた。快調に指し進める渡辺九段がペースを握り順調にリードを拡大させると、ABEMAの「SHOGI AI」は大きく傾き90%を超える展開に。解説の近藤正和七段(53)も「(佐々木七段は)勝ちづらい将棋になっていると思います」とコメントしていた。

 終局は近いと見られたところで“事件”が発生した。時間に追われた渡辺九段の指し手がやや乱れたところで、粘りに出ていた佐々木七段が△4七角の勝負手。この鋭い切り込みから形勢が入れ替わる展開となり、両軍控室も大混乱に。佐々木七段の大逆転に、近藤七段も「渡辺さんも時間には勝てない!」と興奮気味に声を上げた。押し切られる形で、134手で渡辺九段が投了。「ひどすぎる…」と声を漏らし、天を仰いだ。

 最もショックを受けたのは渡辺九段だ。仲間の待つ控室へ戻ると「ちょっと、カット!今の将棋カット!ABEMAトーナメント史上最もヒドイ将棋を…」と机にもたれ掛かりガックリ。「1000通りくらい(勝ち)パターンあったと思う…ひどすぎる…。これを負けるプロがいるとは…」と落胆の表情を見せた。

 公式戦では絶対に見せることのない渡辺九段の様子に、ファンも衝撃を受けた様子。「wwwwww」「カットしませんw」「なかったことにw」「へこんでるw」「まじのやつw」「ダメージ大だ」などコメントが殺到していた。

◆ABEMAトーナメント2024 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が7回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士11人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全12チームで行われる。予選リーグは3チームずつ4リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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