スーパーなどではレジに店員用の椅子を導入する店舗が出てきており、巷では「接客中などの仕事中は立つべきなのか」という論争が巻き起こっている。
ABEMA的ニュースショーでは複数の職業従事者にインタビューを実施。スーパーアキダイの秋葉弘道社長は「座ってやると仕事がしづらい、やっぱり可動域が減るので。むしろ変な格好しちゃうので筋を痛めたりする」と、椅子の導入には難色を示した。
デパートの元従業員は「なぜ立つのか」と問われると「立つのが当たり前。お客様をお迎えするのに座っているよりも立ってお迎えしたほうがいい。ずっと立ちっぱなしという訳ではなくて、商品の発注や品出しなど、立っているというより歩き回っている時間のほうが多い」と回答。「立ってずっと仕事するのはキツくないですか?」との質問に「キツいですけどそういうものだと思ってやっていた」と答えたが「レジの人は座ってもいいのにと思ったことはある」と明かした。
ほかにもガソリンスタンドの店員は「お客さんは急に入ってくるし、入ってきたら燃料タンクの位置を判断して誘導するので立っているほうがスムーズ」、寿司職人は「ネタは直前まで冷蔵庫なので、座るといちいち立って取りに行かないといけないのが効率悪い。提供スピードも落ちてしまう」、アパレル店従業員は「外を通るお客さんからだらしなく見えないように細かくルールがあった。座るなというルールはないが、お客さんから見える場所で座ることはまずない」と、椅子に座らない、もしくは座れないさまざまな理由が挙げられた。
一方で最近、レジに椅子を置く店が少しずつ増えている。ディスカウントショップのドン・キホーテでもレジスタッフ用の椅子を導入した。
ドン・キホーテ浅草店の花井章郎店長は「長い方だと1日8時間立つので、負担軽減のために労働環境改善のためにやるべきだと。特にルールは設けていませんが、ちょっと余裕ができたら座るとか、そういうイメージかと思っている」と説明。6年働く従業員は「精神的な負担も減ったし、体や足の負担も減った。前に移動したり後ろに移動したり、低くしたり高くしたり調整できるのでけっこう助かっている」と肯定的にコメント。試験的に一部のレジに導入している椅子だが、今後増やすことも検討しているという。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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