将棋の順位戦A級・開幕戦が6月14日に行われ、佐藤天彦九段(36)が永瀬拓矢九段(31)に120手で勝利し、今期のリーグ戦を白星発進した。
藤井聡太名人(竜王、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)への挑戦権をかけ、約半年間の長きに渡って争われるリーグ戦。今期のA級開幕戦は、名人3期の佐藤九段とタイトル5期の永瀬九段と、トップランナー同士の激突となった。
本局は、後手番の佐藤九段が角交換四間飛車を志向。攻めに出た永瀬九段を受けとめる展開となった。じわじわとポイントを積み重ねてリードを広げた永瀬九段だったが、佐藤九段がじっくりと粘って接戦へ。競り合いとなった終盤で抜け出した佐藤九段は、桂馬と端角のコンビネーションで先手玉を封じ込め、最後は冷静に受けきって勝利。前期から本格的に振り飛車党へとモデルチェンジを遂げた佐藤九段が、その実力を見せつけた。
この結果、リーグ戦成績は佐藤九段の1勝、永瀬九段の1敗に。勝利した佐藤九段は、2回戦で今期A級初参戦となった千田翔太八段(30)と対戦する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)