実力は十分知れ渡っている、後はこの舞台で結果を出すだけ。そんな業界注目の選手が、しっかり結果を出した。Mリーガー、各プロ団体推薦者が出場する「Mトーナメント2024」予選1stステージが6月24日に開催。N卓からはHIRO柴田(連盟)が首位通過、2位に今期限りでチームとの契約が終了した東城りお(セガサミーフェニックス・連盟)が入った。柴田は勝ってもあくまでクール。「優勝するまでは浮かれない」とファンを痺れさせた。
第1試合は東家から石立岳大(連盟)、東城りお(セガサミーフェニックス・連盟)、谷井茂文(RMU)、柴田の並びで開始。東3局1本場、ハイテイで白・混一色をツモり8000点のアガリ。これで主導権を握ると、東4局1本場は東城から満貫をロン。さらに南2局1本場はトップ目にも関わらず東城の親リーチに危険牌を勝負し、石立からタンヤオ・平和・一盃口・赤2の8000点(+300点)をゲット。勝負手をしっかり決め切った柴田は、+76.3の大勝を収めた。
続く第2試合は柴田、東城、谷井、石立の並び。東城・石立に先行された東2局1本場、柴田はトップ目東城から満貫をロン。これで通過をほぼ確定させ、その後もバランスの良い攻守で2着をキープした。特にオーラスは下家の東城へ抜け目なくアシスト。試合巧者ぶりを見せつけた好内容だった。退場の際はカメラへ向かってさりげない笑顔も。
試合後は「(東2局1本場の満貫は)あれが放銃に回ってしまうとどんどん守っちゃうから、僕が苦しくなると(通過ポジションにいる)東城さんも苦しくなって(場が)荒れてくる。あそこがアガれたことで、良いペースになった」と勝因を語った。
目指すところは「もちろん優勝!」と断言。「相手は手ごわい、でもこっちも日和ってはいられない」と口調は穏やかだが闘志はメラメラ。「優勝するまでは浮かれないで、これからも頑張っていきますので、皆さん応援よろしくお願いします」と視聴者へ健闘を誓った。“白組”屈指の強者が第一関門を突破。佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部・連盟)も「連盟で3本の指に入る」と認める男が、Mリーグファンをさらに魅了するはずだ。
【第1試合結果】
1着 HIRO柴田(連盟)5万6300点/+76.3
2着 東城りお(セガサミーフェニックス・連盟)2万1100点/+1.1
3着 谷井茂文(RMU)1万3000点/▲27.0
4着 石立岳大(連盟)9600点/▲50.4
【第2試合結果】
1着 東城りお(セガサミーフェニックス・連盟)3万5800点/+55.8
2着 HIRO柴田(連盟)2万4600点/+4.6
3着 石立岳大(連盟)2万2700点/▲17.3
4着 谷井茂文(RMU)1万6900点/▲43.1
【最終結果】
1位 HIRO柴田(連盟)/+80.9
2位 東城りお(セガサミーフェニックス・連盟)/+56.9
3位 石立岳大(連盟)/▲67.7
4位 谷井茂文(RMU)/▲70.1
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mトーナメント プロ麻雀リーグ「Mリーグ」初となる冠大会で個人によるトーナメント戦。現Mリーガー36人と元Mリーガーやタイトルホルダーなどプロ5団体からの推薦者24人、計60人で行われる。Mリーグの昨シーズン優勝チーム所属の4選手は、予選2ndステージからシード出場となる。全試合「Mリーグルール」で行われ、予選は1stステージ、2ndステージ、ファイナルステージに分けて行われ、それぞれ2位までが次のステージに進出。セミファイナル(ベスト8)、ファイナルを経て優勝者を決める。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)