将棋の藤井聡太棋聖(竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、21)に山崎隆之八段(43)が挑戦する第95期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第3局が7月1日、愛知県名古屋市の「万松寺」で行われている。ABEMAの中継には、現地に観戦に訪れた現役最年少棋士の藤本渚五段(18)が出演。「どっちも応援ですけど…」と前置きした上で、「どちらかと言うと山崎先生を応援しています」とはにかんだ。
防衛5連覇を目指す藤井棋聖と、15年ぶり2度目のタイトル戦に臨む山崎八段が激突している注目のシリーズ。番勝負は藤井棋聖が2連勝で防衛に王手をかけており、本局が決着局となる可能性がある。対局が行われている名古屋市の「万松寺」には、対局の立会を務める棋士のほか、現役最年少棋士の藤本五段も観戦に訪れていた。
ABEMAの中継に出演した藤本五段は、スタジオの戸辺誠七段(37)から「どちらの応援ですか?」と質問されると「一応、両方応援ということに…。どちらと言えば山崎先生です」とはにかんだ。
山崎八段と藤本五段は、今春に放送された団体戦「ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治」でチーム中国・四国のメンバーとして戦った間柄だ。山崎八段が監督として最年少棋士の藤本五段を出場登録棋士に選出。日本一のチームを目指して戦った仲間とあり、“どちらかと言えば”という応援の理由になったようだ。
藤本五段は、現役最年少棋士として注目を集めるだけでなく、その実力も折り紙付きだ。2022年10月のプロ入りから、翌年の加古川青流戦で棋戦初優勝。同年度を51勝9敗、歴代4位の勝率0.850をマークし将棋大賞の新人賞、最多勝利賞をダブル受賞した新進気鋭棋士だ。
山崎八段の戦いぶりを問われた藤本五段は、「すごく“らしい”戦い方だと思います。ここまで意欲的に指すと形勢は離れそうなものですが、ずっと良い勝負で難しい将棋が続いているので、山崎八段の力を感じます。第3局では、序盤の銀の一手が印象に残っていますが、パッとみて意味がわからない…。でもすごく“らしい”と思いました」とコメントしていた。
突然の藤本五段の出演に、視聴者は歓喜。「わー藤本さんだー」「山ちゃんの応援!」「なぎーかわちい」「初々しいわ」「出てくれてありがとー」「わーー渚くんーー」など、多数の声が押し寄せていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)