そんな不要牌、なぜ残す?誰もが捨てそうな牌を活かした超絶技巧のアガリを解説者が絶賛/麻雀・Mトーナメント
【映像】見た目“不要牌”がアガリにつながる一部始終

 意外な牌でまさかのアガリ。トッププロが見据えた最終形は一味違うようだった。Mリーガー、各プロ団体推薦者が出場する「Mトーナメント2024」予選2ndステージB卓が7月1日に開催され、第2試合で小林剛(U-NEXT Pirates・麻将連合)が決めたアガリに解説者も絶賛する一幕があった。

【映像】見た目“不要牌”がアガリにつながる一部始終

 東1局、小林は風牌の東が対子、他はまだバラバラという凡庸な手だった。茅森早香(セガサミーフェニックス・最高位戦)が切った東にすぐポンをかけ、その後に4索を重ねると孤立の字牌を切り出した。

 ドラの3筒があり、ピンズの上目でもメンツが一組あるだけに、混一色に向かえば満貫のチャンス手。しかしドライなデジタル雀士は最速のアガリを目指していく。「ここでも(孤立の)二万を切って混一色もありますが、やらないですね」と解説の河野直也(最高位戦)が小林の思考を推し測る。その後にピンズを引いてもこの二万は残し、字牌をポイポイと切り出していく。

 白鳥翔(渋谷ABEMAS・連盟)が6・9索待ちのリーチで押し返してきたが、直後に小林は二万に一万をくっつけてテンパイ。多くの打ち手が辿り着かないであろう最終形だ。すると、白鳥のリーチ宣言牌である三万を本田朋広(TEAM雷電・連盟)がすぐに切って小林がロン。東・ドラの2000点をしたたかにアガり切った。

 視聴者は「プロっぽい」「これが狙いだわな」「ナイッスゥゥゥ!!」「これこそ天才」と次々に驚きの声を上げ、河野は「これすごくない!?二万の話をしていましたよね、ずっと。その二万に一万がくっついてリーチをかわすって、やっぱり小林剛だねってなるやつですよ!」と絶賛だ。実況の小林未沙も「あの二万、よく残せますねっていう話を…」と、小林の超絶技巧に脱帽しきりだった。

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mトーナメント プロ麻雀リーグ「Mリーグ」初となる冠大会で個人によるトーナメント戦。現Mリーガー36人と元Mリーガーやタイトルホルダーなどプロ5団体からの推薦者24人、計60人で行われる。Mリーグの昨シーズン優勝チーム所属の4選手は、予選2ndステージからシード出場となる。全試合「Mリーグルール」で行われ、予選は1stステージ、2ndステージ、ファイナルステージに分けて行われ、それぞれ2位までが次のステージに進出。セミファイナル(ベスト8)、ファイナルを経て優勝者を決める。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)

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