4人で暮らす一般家庭の電気代は月平均8930円で、1年前とくらべるとおよそ1600円高くなっている。電気代の高騰が庶民の暮らしにどれほどの影響を及ぼしているのかを探るべく、下町の商店街として知られる砂町銀座商店街で取材を敢行した。
毎月、どのくらいの電気代がかかっているのか。衣料品店の店主に話を聞くと「5~6万はかかる。店の前(入り口の扉)を開けているので、日中の暑いときはエアコンを付けないといけない。それが難しいところ」と語った。
八百屋の店主も「5~6万ぐらい。補助金は申請しようと思っているが、それだけでは心細い」と述べ、電気代の負担の大きさを訴えた。そんななか、野菜などを100円と安価で販売する理由として「この商店街は、みんな目が肥えていて、安いのが当たり前になっている。値上げしたら買わない」と説明し、商品の値上げが難しい現状を明かした。
さらに、マグロメンチが絶品の惣菜店では、電気代が7~8万、ガス代が5~6万とのこと。毎月光熱費だけで20万円以上の支払いがあるなか、鳥モモから揚げが100gで250円という安さ。「この値段で大丈夫なのか?」との問いに惣菜店の店主は「大丈夫じゃない。もう終わりだわ。値上げは嫌だから、そのまま行きます」と現状を語った。
別の惣菜店の店主は、「電気代は10ナン万。とりあえずは使わなければならないので、しょうがない」とコメント。電気代の高騰に頭を悩ませながらも、商品の値上げを躊躇する店主たちの姿が浮き彫りとなった。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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