【写真・画像】豊島将之九段が初戦突破!前回準優勝の糸谷哲郎八段とのライバル対決制しV4へ前進/将棋・JT杯 1枚目
【映像】豊島九段VS糸谷八段 終局後の表情

 将棋日本シリーズ JTプロ公式戦の1回戦第2局が7月13日、香川県高松市の「サンメッセ香川 大展示場」で行われ、豊島将之九段(34)が糸谷哲郎八段(35)に148手で勝利した。2回戦に進出した豊島九段は、8月31日に行われる中国大会で渡辺明九段(40)と対戦する。

【映像】豊島九段VS糸谷八段 終局後の表情

 優勝3回の実績を持つ豊島九段と前回準優勝の糸谷八段による注目のライバル対決は、豊島九段が制した。振り駒で糸谷八段の先手番となった本局は、雁木の出だしから豊島九段が勢いよく攻めかかって行った。受けに回った糸谷八段はじっくりと冷静な対応でペースを握ることに成功。自然にリードを押し広げていった。

 しかし、豊島九段は簡単に崩れない。混戦の中で先手への包囲網を狭め、流れを引き戻していった。勢いを取り戻した豊島九段は、後手玉へと総攻撃をしかけ優勢に。圧巻の勝負術を見せつけた豊島九段が勝利をもぎ取った。

 終局後、勝利した豊島九段は「糸谷さんはよく指されているし、昨年(のJT杯での対戦で)負かされたのでいろいろ対策をしたつもりだった。仕掛けの後、失敗してしまって角を先に取られたあたりは苦しくなってしまった。(1筋の攻防は)見たことのない筋だったが、何とか可能性がある順をと思って指していた」とコメント。一方、糸谷八段は「仕掛けのところから端の攻防のところは上手く指せたと思ったが、その後の攻めに対する応手をどこかで誤ってしまい、最後は綺麗に寄せられてしまった」と一局を振り返った。

 この結果、豊島九段の2回戦進出が決定。次戦、8月31日に行われる2回戦第2局・中国大会で渡辺明九段(40)と対戦する。

 JTプロ公式戦は前年覇者、タイトルホルダー、賞金ランキング上位者から12人が選出されるトップ棋士たちによるトーナメント戦。持ち時間は各10分、切れたら1手30秒未満、各5分の考慮時間。
ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】2024年度「将棋日本シリーズ」一回戦第二局 豊島将之九段 対 糸谷哲郎八段
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