永世名人が見せた絶妙の見切り 森内俊之九段、緊迫の終盤戦で見せた勝負術で敵将撃破!ファンはドキドキ「プロの読みがすごい」/将棋・ABEMAトーナメント2024
【映像】最終盤の大激戦

 この衰えぬ終盤力があるからこそ、永世名人になれたのだろう。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2024」予選Bリーグ第3試合、チーム永瀬 対 チーム菅井の模様が7月13日に放送された。第3局はチーム永瀬・森内俊之九段(53)が、チーム菅井のリーダー菅井竜也八段(32)と対戦。最終盤、詰むや詰まざるやの白熱した戦いになったところ、しっかりと自玉の危険度を読み切っての勝負術で勝利。ファンからも「こんなんパニックやで」「プロの読みがすごい」と興奮気味の声が飛び交った。

【映像】最終盤の大激戦

 「鉄板流」「鉄壁の受け」などと呼ばれるように、相手の攻撃をことごとく弾き返すような受けの強さが有名な森内九段だが、もちろん受けてばかりで勝てはしない。攻めに転じた時の迫力は今なおすさまじいものがある。また50代に入ってからも、超早指しのフィッシャールールで抜群の強さを発揮。本来、若手有利と言われるルールの中でも、十二分に渡り合い、今大会にも永瀬拓矢九段(31)から指名を受けて参加した。

 現在、振り飛車党のエースと言われる菅井八段との一局は、森内九段が先手で居飛車、菅井八段が後手で三間飛車の対抗形。菅井八段が工夫した序盤にしたものの、その後は角交換型振り飛車のような展開に進んでいった。出だしは菅井八段がややリードしていたが、中盤から終盤にかけて、一気に捌きに出たところ、森内九段がうまく切り返して逆襲。逆にリードを奪って終盤に突入した。

 最終盤は、両者の玉が詰むや詰まざるや。ここで森内九段が残り時間が少ない中、即詰みはないとして▲4二竜と指した。解説していた佐藤紳哉七段(46)も「詰まなければ(森内九段の)勝ち。詰めば菅井さんの勝ち。30秒で詰ますしかない!」と声を張るが、きっちりと自玉が詰まないことを見切った森内九段の一手が正着。菅井八段が必死に王手ラッシュをかけるもののわずかに届かず、森内九段が121手で勝利を収めた。

 残り時間わずかという中で、小さなミスでも形勢大逆転という熱戦だったが、そこは永世名人の有資格者。勝負強さが際立った内容に、ファンからも「こんなんパニックやで」「森内いまだすごいな」「プロの読みがすごい」「鉄板流」と感動のコメントが寄せられていた。

◆ABEMAトーナメント2024 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が7回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士11人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全12チームで行われる。予選リーグは3チームずつ4リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

【映像】ニコニコの菅井竜也八段
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【映像】最終盤の大激戦
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【映像】リーダー対決 菅井八段、快勝の瞬間
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