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【映像】森内九段、「ぎょえっ!」の瞬間

 その一手は“名角”か、はたまた“迷角”になるのか――?将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2024」予選Bリーグ第3試合、チーム永瀬 対 チーム菅井の模様が7月13日に放送された。第1局では、チーム永瀬の増田康宏八段(26)が大乱戦の中で辛抱とも意表ともとれる角打ちの一手を披露。両軍控室の棋士たちを驚かせていた。

【映像】森内九段、「ぎょえっ!」の瞬間

 増田八段とチーム菅井の丸山忠久九段(53)が激突した第3試合の初戦。丸山九段と言えば『一手損角換わり』が代名詞とも言われているが、先手の増田八段が避ける形で相掛かりの戦型となった。経験豊富な丸山九段がペースを握り、遅れて角を交換してから徐々にリードを広げていった一方、増田八段にとってはやや辛抱の展開に。丸山九段は天王山に角を打ち、敵へとプレッシャーをかけていった。

 攻め合いを選ぶ局面かと思われたところで、増田八段は▲2八角。この一手に、解説の佐藤紳哉七段(46)は「おー!そっち!下手をすると働かない悪い角になるかもしれないが、後々活躍して“名角”になるかもしれない!」と興奮気味に声を上げていた。

 “名角”か、はたまた“迷角”になるのか。仲間の一手に、チーム永瀬の控室では森内俊之九段(54)がパチパチと瞬きしながら「ぎょえっ!」。チーム菅井の控室では、菅井竜也八段(32)、佐藤康光九段(54)が「おおー…」と意外な一手に視線はモニターから外せない様子だった。

 ファンも「ぎょえ~」「かたまったw」「一瞬も考えなかった、すげえ」「みんなフリーズ」とコメント。しかし、▲2八角は飛車との連携からしっかりと役割を果たすことに。長く苦しい時間が続いた増田八段だったが、丸山九段の一瞬のミスを見逃さずに逆転に成功。▲3九金の勝負手から見事勝利へとつなげてみせた。

◆ABEMAトーナメント2024 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が7回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士11人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全12チームで行われる。予選リーグは3チームずつ4リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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