＜大相撲七月場所＞◇初日◇14日◇愛知・ドルフィンズアリーナ
土俵中央でのスローな展開が一転、小兵力士の動きが急加速して土俵際で怒涛の決着。その際、体重61.3キロの小兵力士の細かい動きに「倍速？」「急に速くなった」など目の錯覚をおぼえたファンから困惑の声が上がる一幕があった。
序二段九十五枚目・聡ノ富士（伊勢ケ濱）が序二段九十五枚目・宇瑠寅（式秀）を送り倒した一番は、スローな展開から、土俵際への怒涛の展開も相まって手に汗握る取組となった。
立ち合い、様子を見るようにスッと起き上がりながら反時計回りに変化した宇瑠寅。これに聡ノ富士が頭をつけて距離をとると、両者土俵中央へ。
その後、聡ノ富士が絶妙なタイミングで宇瑠寅の右腕をいなすように叩くと、ここで急激なテンポアップ。バランスを崩した宇瑠寅を追うように聡ノ富士が右を差すと、その右腕を抱え込むように宇瑠寅は背負い投げの体勢に。しかし、奮闘むなしく体を預けられるように宇瑠寅が土俵に倒れ込んだ。
急に動きが速くなった一連のシーンに対して「倍速？」「急に速くなった」と驚きの声が上がる一方、「大技にいこうとした」「背負おうとした」と宇瑠寅の土俵際の粘りに注目するファンも。さらに47歳と大ベテランの聡ノ富士に対して「オジキの熟練の技、宇瑠寅の執念」といった声も聞かれた。（ABEMA／大相撲チャンネル）
