大谷翔平、MLB球宴史上初“勝ち投手＆本塁打”の快挙　四球＆先制3ランで2出塁3打点1得点 “確信歩き”で球場熱狂の躍動もMVPならず　最優秀選手はア・リーグのデュランが受賞

【写真・画像】大谷翔平がオールスターで2年ぶり“快音” 「2番・DH」で先発、4度目大舞台で通算2本目のヒット球場からは大歓声　1枚目

【MLB】ア・リーグ 5－3 ナ・リーグ（7月16日・日本時間17日／アーリントン）

　4年連続でMLBオールスターに選出されたナ・リーグの大谷翔平投手が「2番・DH」で先発出場。オールスターで自身初となる先制の3ランホームランを放ち、日本人では2007年のイチロー以来2人目、柵越えのHRとしては初の快挙を成し遂げるなど、3打席で2出塁3打点1得点の活躍を見せた。2021年に勝ち投手となった大谷はこの本塁打で、MLB球宴史上初となる勝利投手＆本塁打“の記録も達成した。

【映像】大谷、3日前には日本人初の“衝撃”200号HR

　大谷は第1打席、ナ・リーグの先発、バーンズと内角への厳しいボールも交えた真剣勝負で3-2のフルカウントから四球を選んで出塁。その後、ナ・リーグの4番ハーパーがレフト線へのツーベースを放つ間に、快速を飛ばして三塁へ到達。まずは足で魅せた。そして第2打席、89マイル（約143キロ）の速球を捉えると、打球速度103.7マイル（約167キロ）、飛距離400フィート（約122メートル）の打球は一直線にライトスタンドへ飛び込んだ。打った瞬間に確信歩きする姿も見られた圧巻の一発だった。

　大谷は前半戦を、370打数117安打29本塁打69打点23盗塁、打率.316の成績で折り返した。本塁打はリーグトップ、打率は同2位、打点・盗塁は同3位で、2年連続となる本塁打王はもちろん三冠王も狙える位置につけ、オールスターにも4年連続ファン投票で選出された。

　これまでに出場したオールスターでは2022年にドジャースのカーショー投手からセンター前ヒットを放っているが、通算成績は4打数1安打でヒットはこの1本のみ。日本人メジャーリーガーでは、2007年にマリナーズで選出されたイチローが、史上初となるランニングホームランを記録しているが、それ以降、一発を放った日本人選手は出ていなかった。

　ナ・リーグは大谷の3ランで先制したが、直後同点に追いつかれ、5回にデュランの2ランホームランで逆転されて敗戦。大谷の決勝弾とはならず、MVPはア・リーグのデュランが受賞。惜しくもMVP獲得はならなかったが、日本人として初となる“柵越えの”一発で大舞台を席巻した。

（ABEMA『SPORTSチャンネル』）
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