<大相撲七月場所>◇四日目◇17日◇愛知・ドルフィンズアリーナ
体重85キロ、18歳の三段目小兵力士が、館内に乾いた音が鳴り響く強烈な張り手を披露。「パチーン!」という音と同時に相手力士の動きが一瞬フリーズ。時間差で崩れ落ちる一撃ノックアウトに館内はどよめき「もろに入った」「ヤバいの入った」「動きが止まった」「腰が砕けた」と驚きの声が相次いだ。
三段目八十三枚目・幸乃富士(伊勢ヶ濱)が三段目八十一枚目・寛龍(荒汐)を強烈な右からの張り手で下して無傷の2勝目を挙げた。寛龍は腰が砕けるようにぐにゃりと左ひざから崩れ落ち、少しの間を経て「つきひざ」の決まり手が館内にアナウンスされた。
あまりの衝撃に館内がどよめき、しばしざわめきが収まらなかった……。体重33.8キロ差でひと回りほど体つきが異なる両力士の対決。
立ち合い頭を低くし、下から突き上げるように当たった幸乃富士。対する体重118.8キロの寛龍はドシッと構え幸乃富士の腕を手繰ろうと手を出していく。そこで少し距離をとった幸乃富士が再び懐に飛び込むのかと思わせた次の瞬間、低い位置から右の張り手を一閃。顔面でまともに受けてしまった寛龍は動きが一瞬フリーズ。のちに腰から砕けるように崩れ落ち、左ひざを土俵についた。「パチーン!」という乾いた音が館内に響くと「オォー」とどよめきが起こり、しばしざわめきが収まらなかった。
一方、崩れ落ちた寛龍は片ひざをついて立ち上がり、一礼。何事も無かったかのように土俵を降りた。幸乃富士が勝ち名乗りを受けると、我に返ったように館内から拍手が起こった。その後、しばらくして「つきひざ」の決まり手が館内にアナウンスされた。
小さな体からは想像もできないほど豪快な張り手で2勝目を挙げた幸乃富士に対して「ヤバいの入った」「動きが止まった」「腰砕けだ」と驚きの声が相次いだ。敗れた寛龍は1勝1敗となった。(ABEMA/大相撲チャンネル)