【WRC】第8戦 ラリー・ラトビア（7月18日〜21日）
WRC（世界ラリー選手権）で日本人唯一のフル参戦ドライバー、勝田貴元（トヨタ）がマシントラブルに見舞われ、ステアリング操作がほとんど利かない状態でクラッシュするアクシデントに見舞われた。
前戦ラリー・ポーランドではあまりいいところを見せられなかった勝田だったが、ここラトビアでは、初日のスーパーSS（スペシャル・ステージ）から好調を維持。過酷な長距離ステージの競技2日目は、SS5とSS8でセカンドベストタイムを記録し、総合4位につけていた。
しかし、日本時間20日のデイ3、この日4本目のSS12「ベクピルス」を疾走する車載映像が捉えられると、勝田は非常に険しい表情をしている。直後のリプレイを観ると、S字コーナーを抜ける立ち上がりでマシンを思うように曲げられず、コース左側の立木にクラッシュしてしまっていた。
その後の走行シーンを見るかぎり、バンパーなどパーツが大きく粉砕している様子もなく、見た目にはクラッシュの影響は見られない。しかし、タイムはどんどん遅れていき、結果的には18位と下位に沈むことになってしまった。
一連のシーンを観た視聴者からも「クルマが曲がらなかったな」「タカパンクかな？」「パワステ壊れたか」「様子が変だ」「なんか遅くね？」「険しい顔してたな」など、心配するコメントが集まっていた。
走行後のインタビューで勝田は「パワーステアリングに問題があったようです。残念です」とコメントしている。そこまで好調だっただけに、大きく影を落とすステージとなってしまった。勝田はデイ3終了時点で7位まで順位を落としたものの、最終日は挽回し総合6位でフィニッシュ。
（ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』／(C)WRC）
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