腕に貼られた所属団体のロゴ、これがある限り闘志は尽きない。Mリーガー、各プロ団体推薦者が出場する「Mトーナメント2024」ファイナルステージ卓が7月22日に開催され、和久津晶(連盟)が首位通過。2位にはMリーグ2023-2024優勝チームのリーダー、小林剛(U-NEXT Pirates・麻将連合)が入った。
【映像】ライバルの役満チャンスもつぶす和久津晶の会心ツモアガリ
第1試合は東家から瀬戸熊直樹(TEAM雷電・連盟)、和久津、小林、岡田紗佳(KADOKAWAサクラナイツ・連盟)の並びで開始。序盤は小林が親跳満のアガリで先行。追う和久津は東4局、自風の西をポンしてカン4索のテンパイ。これを同じく仕掛けてアガリに向かう岡田からロン。西・赤2・ドラの8000点を手に入れた。しかし南1局、瀬戸熊が親跳満をツモると3着へダウン。次局に瀬戸熊から満貫をアガり、再び小林を追う体制となったが、南3局1本場にその小林が岡田から親満貫をアガり、さらに同2本場、瀬戸熊にも満貫をツモられ3着で終了した。
第2試合は小林、岡田、瀬戸熊、和久津の並び。和久津は東3局2本場、メンタンピン形の好材料を得ると、8巡目に赤5筒を切ってリーチ。待ちは2・5索で5索ならば一盃口も付く。ここに岡田が起死回生の役満・国士無双をテンパイし、仕掛けた瀬戸熊も含め壮絶なめくり合いだ。それぞれ山に3枚ずつ待ち牌があるという決着必至のバトルは、和久津が力強く5索をツモ。リーチ・ツモ・タンヤオ・平和・一盃口・赤・ドラの1万2000点(+600点、供託1000点)をアガりダントツとなった。このリードを守り、1着でゴールイン。第1試合トップの小林がラスを引いたことで、首位通過でセミファイナルへ進出した。
インタビューでは左腕に貼られた連盟のロゴを指差しアピール。ファンからは「アキラ姐さん!おめでとうございます!」「和久津の優勝が見たい」「よくやった!」「連盟!連盟!連盟!」と多数の賛辞で迎えられた。1stステージ突破のインタビューから「優勝して、このユニフォームを宝物にする」と願いを口にしていた和久津。「(優勝まで)あと2歩くらいですか?長いですね」と屈託のない笑顔を見せた。
ここまで3戦、すべて首位通過。それでも本人は「全然気にしていなかったです、夢中で」。岡田とは直近の試合で相性が悪かったと明かし「ちょっと勝てる気がしなくて、どうしようと思いながら…。でも(他の対局者も)剛さんに瀬戸熊さんだから、どちらにせよ(自分は)チャレンジャーと思って」と、胸を借りるつもりでぶつかっていたようだった。
前評判の高い推薦選手が、早々に姿を消した今大会。こうした中で和久津は「白服、ちょっとでも残りたかったので、必死でした!」と、プライドや連帯意識もチラリ。最後には再び「このユニフォームを宝物にしたいので、まだまだ頑張ります!」と力強く語り、白い歯を見せた。
【第1試合結果】
1着 小林剛(U-NEXT Pirates・麻将連合)6万1500点/+81.5
2着 瀬戸熊直樹(TEAM雷電・連盟)4万4900点/+24.9
3着 和久津晶(連盟)3万2800点/▲7.2
4着 岡田紗佳(KADOKAWAサクラナイツ・連盟)-3万9200点/▲99.2
【第2試合結果】
1着 和久津晶(連盟)4万5800点/+65.8
2着 岡田紗佳(KADOKAWAサクラナイツ・連盟)4万800点/+20.8
3着 瀬戸熊直樹(TEAM雷電・連盟)7800点/▲32.2
4着 小林剛(U-NEXT Pirates・麻将連合)5600点/▲54.4
【最終結果】
1位 和久津晶(連盟)/+58.6
2位 小林剛(U-NEXT Pirates・麻将連合)/+27.1
3位 瀬戸熊直樹(TEAM雷電・連盟)/▲7.3
4位 岡田紗佳(KADOKAWAサクラナイツ・連盟)/▲78.4
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mトーナメント プロ麻雀リーグ「Mリーグ」初となる冠大会で個人によるトーナメント戦。現Mリーガー36人と元Mリーガーやタイトルホルダーなどプロ5団体からの推薦者24人、計60人で行われる。Mリーグの昨シーズン優勝チーム所属の4選手は、予選2ndステージからシード出場となる。全試合「Mリーグルール」で行われ、予選は1stステージ、2ndステージ、ファイナルステージに分けて行われ、それぞれ2位までが次のステージに進出。セミファイナル(ベスト8)、ファイナルを経て優勝者を決める。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)