ここでこんなテンパイができることが、もうスターの証だ。Mリーガー、各プロ団体推薦者が出場する「Mトーナメント2024」ファイナルステージC卓が7月22日に開催された。第2試合では逆転通過を目指す岡田紗佳（KADOKAWAサクラナイツ・連盟）が国士無双をテンパイ。決まれば戦況逆転、白熱の展開に放送席は大混乱、ファンも大いに盛り上がった。
東3局2本場、岡田は3万5500点持ちのトップ目だが、第1試合で大きなラスを引いているため、大トップが必要だ。配牌はバラバラ。マンズの混一色と七対子、よもやの国士無双も視野に入れながら、中張牌を切り出していく。4巡目でまだ9種、役満には程遠い。岡田が切り飛ばしたドラ六万を親の瀬戸熊直樹（TEAM雷電・連盟）がタンヤオで仕掛け、和久津晶（連盟）は好形のイーシャンテンだ。
8巡目、和久津が先制リーチをかけてきた。岡田はまだ10種11牌。和久津の待ちが3枚も山に残っており、状況は苦しい。しかし8巡目、場に2枚打たれていた東を引くと、にわかに様子が変わってきた。実況の松嶋桃（協会）は「え！？え！？東引いた！東引いた！東引いた！1・9筒は？」と必要牌を探し、解説の白鳥翔（渋谷ABEMAS・連盟）も「国士イーシャンテンじゃん…」と注目した。
岡田が切った二万を瀬戸熊がポン、これでカン7索のテンパイ、山にこちらも3枚残っている。こうなれば先にテンパイした両者が強いかと思われたその直後、岡田が9筒を引いて国士無双をテンパイした。白鳥は「うーわー！ヤッバ！」と絶叫。松嶋は「3山1筒！」と連呼してこの緊急事態を伝える。
その後も「ヤバイ！」を連呼する放送席、松嶋は「語彙力なくなっちゃった…」とパニック、白鳥は「スターなの？」と岡田に脱帽だ。ファンも「え！！！」「まじ！！」「まさかの役満ある…！？」「絶対出るじゃん！！」と騒然となった。
瞬き厳禁、1牌の後先で運命が変わるめくり合い。この結末は和久津が赤5索をツモ、跳満のアガリをゲットし、岡田の国士無双は霧散した。それでもファンは「すげーものを見た」「これはおかぴー悔しい」「でもピッピちゃん凄いよｗ 魅せてくれたよｗ」と次々に岡田への賛辞を投稿していた。
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mトーナメント プロ麻雀リーグ「Mリーグ」初となる冠大会で個人によるトーナメント戦。現Mリーガー36人と元Mリーガーやタイトルホルダーなどプロ5団体からの推薦者24人、計60人で行われる。Mリーグの昨シーズン優勝チーム所属の4選手は、予選2ndステージからシード出場となる。全試合「Mリーグルール」で行われ、予選は1stステージ、2ndステージ、ファイナルステージに分けて行われ、それぞれ2位までが次のステージに進出。セミファイナル（ベスト8）、ファイナルを経て優勝者を決める。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
