夏季五輪として初めて開会式を競技場以外で開催し成功させたパリ五輪。
【映像】「開けただけやん…」パリ五輪の手荷物検査、驚きの“実態”とは?
一方で、高速鉄道TGVが複数の路線で放火されたり、イスラエルの選手に対しての殺害予告もあった。
実際の警備やテロ対策は機能していたのか? ANNパリ支局の神志那諒支局長に聞いた。
━━セーヌ川の警備体制はどうだったか?
「交通規制とQRコードを導入して対策を行なっていた。QRコードについては事前に個人情報や写真などを入力しなければ住人であっても中に入れない仕組みだったが、一人に3〜4つのQRコードが送られたり、警察官のチェックをくぐり抜けて、QRコードを持ってない人がテロ警戒区域に入っていく場面も目撃した。8万人体制の厳重な警備で開会式を執り行うという話だったが、蓋を開けてみるとずさんな点も多い印象を受けた」
━━手荷物検査や金属探知機によるチェックはあったのか?
「競技場に入る際に荷物検査があり、私も『リュックを見せろ』と言われてリュックを開けたが、中身を全くチェックすることなくOKをもらえたため、『これ、開けただけやん』と思ったものだ。また、空港にあるような金属探知機のようなゲートもあったが明らかに作動していなかった。私はポケットに鍵をじゃらじゃら入れたまま入ってしまったのだが、反応しなかったからだ。おそらく、電源が入っていなかったのではないか。チケットのチェックの際にも、名前をパスポートと照らし合わせることもなかった。そのため、悪意を持った人物が競技場の中に紛れ込んでしまう可能性は十分にあると感じた」
(ABEMA/倍速ニュース)