【MLB】アスレチックス 6-5 ドジャース(8月2日・日本時間3日/オークランド)
観客も思わず“確信万歳”する一発だった。ドジャースの大谷翔平投手が「1番・DH」でアスレチックス戦に先発出場すると、9回の第5打席で圧巻の3ラン。大谷のバットがボールを捕らえた瞬間、バックネット裏のファンは立ち上がってガッツポーズ。着弾前にフライングでガッツポーズしてしまうほど、衝撃のひと幕となった。
ドジャースが2-6と4点ビハインドで迎えた9回表、2死一、二塁で大谷に打席が回ってきた。誰もがホームランを期待するような場面だったが、バックネット裏のドジャースファンはなんと、大谷がスイングする前からすでに両手を軽く挙げて"ガッツポーズする準備"の姿勢で構えていたのだ。
そして大谷が3球目をフルスイングした瞬間、周囲のファンが打球の行方を追う中で、準備していた両腕を上げ、誰よりも速くガッツポーズして喜びを爆発。打球は目にも止まらぬ速さでライトスタンドへ突き刺さる第33号3ランとなり、大谷も確信歩きを披露したが、このファンは"確信万歳"で一発を祝福した。
打った瞬間にガッツポーズしながら立ち上がるシーンはよくあるが、スイング前から誰の目にもわかるような形で準備しているファンも珍しい。まさに、カメラが決定的な"予祝"を捉えた瞬間だった。
とはいえ、ファンがフライングする気持ちも理解できる。この打席を前に、大谷はドジャース移籍後ワーストとなる19打席ノーヒットと失速し、ホームランどころか、観客はヒット1本を心待ちにしている状況だったからだ。
大谷のホームランで1点差に迫ったものの、ドジャースは試合に敗戦。ファンとしては悔しい結果に終わったものの、大谷の4試合ぶりのホームランが飛び出したことで、少しは溜飲が下がったかもしれない。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)



