8月6日に楽天モバイルパーク宮城で行われた東北楽天ゴールデンイーグルス対北海道日本ハムファイターズの一戦で、日本ハム・万波中正が“気持ちで打った”劇的な決勝満塁ホームランが、野球ファンの間で話題となっている。
1-1の同点で迎えたこの試合の10回表・日本ハムの攻撃、2死満塁の場面で打席に立った5番・万波は、楽天の守護神・則本昂大に対し、フルカウントとすると、勝負の7球目、外角にやや甘く入ったストレートをフルスイング。マウンド上の則本が、思わずマウンド上でよろけるようにその行方を目で追ったこの一打は、快音を轟かせながら、右中間方向へと鋭く伸びる大飛球に。ほどなく、センターの辰己涼介、ライトの小郷裕哉も追うのを諦め、そのまま右中間の深いところへと着弾。5-1。文字通り、“一振りで試合を決める”値千金の一打となった。
試合後のヒーローインタビューで、「あそこで点が入れば、金村にも勝ちがつくし」と、万波と“同学年”でこの日、好投していた先発・金村尚真を勝たせたいという気持ちがあったことを明かした万波だった。そんな万波の気持ちがそのまま形になったかのようなこの一打に、ネット上の野球ファンからは「金村くんを救ってくれた ありがとう万波」「真剣勝負を制してグラスラはシビれるわ 金村が報われた」「土壇場で打つ万波スゴすぎる」「同級生が同級生を救う一発デカいって」「だけど清々しいほど豪快なホームランだった。9回裏に最悪な負け方を回避してあの瞬間は楽しかったから、ショックよりも万波すげぇって感情が大きい…いや万波すげぇよ」といった様々な反響が巻き起こっている。
