もはや聞くと安心するレベルの鉄板ネタ……。「ルパン三世 カリオストロの城」でも石川五ェ門(CV:井上真樹夫)の剣技がさく裂した。同映画で五ェ門が斬った“つまらぬもの”が何か覚えているだろうか?
【映像】五ェ門が斬ってしまった「つまらぬもの」(1時間4分25秒ごろ~)
アニメ「ルパン三世」シリーズは、神出鬼没の大泥棒ルパン三世とその仲間たちの活躍を描いたモンキー・パンチ氏による漫画が原作。1979年に公開された劇場版第2弾「ルパン三世 カリオストロの城」は、ゴート札と呼ばれる偽札の秘密を探るため、カリオストロ公国へやってきたルパンが繰り広げる冒険活劇だ。同映画は宮崎駿氏の映画初監督作としても知られ、シリーズ屈指の人気を誇っている。
ルパン三世(CV:山田康雄)の仲間である石川五ェ門は、斬鉄剣を自在に操る居合の達人で、「つまらぬものを斬ってしまった」というセリフでお馴染みだ。「ルパン三世 カリオストロの城」でも五ェ門がこの名ゼリフを呟くシーンがあるのだが、少々意外なものを斬っているので、もしかすると覚えていないファンもいるかもしれない。
「ルパン三世 カリオストロの城」で五ェ門が斬った“つまらぬもの”とは、ルパンの着ていた服だ。なんとか敵から逃げ出したルパンだが、乗り込んだオートジャイロは火に包まれて大破寸前。ルパンの服にも火が燃え移った状態で、空中に投げ出されてしまった。そのとき、五ェ門が斬鉄剣を取り出し、燃え盛るルパンの服を一瞬で切り裂いた。そのおかげでルパンは火から逃れることができた。五ェ門は、「また、つまらぬものを斬ってしまった」とひとりごちた。
服を着られて下着姿になったルパンと、「また、つまらぬものを……」とクールに口にする五ェ門の対比がクスッと笑えるシーンだ。もちろん、本作において五ェ門が活躍するのはこのシーンだけではない。終盤では、「今宵の斬鉄剣は一味違うぞ!」と敵と大立ち回りを演じる。ただ、ヒロインのクラリス(CV:島本須美)に「可憐だ……」と呟くシーンも微笑ましく、ルパンをはじめとしたメインキャラ全員の魅力が詰まっている点も、公開から45年を経てなお「ルパン三世 カリオストロの城」がファンの心を惹きつける理由だろう。
原作:モンキー・パンチ(C)TMS