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【映像】佐々木八段が初タイトル挑戦を決めた瞬間

 将棋藤井聡太竜王(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)への挑戦者を決める竜王戦挑戦者決定三番勝負第2局が8月13日に行われ、佐々木勇気八段(30)が広瀬章人九段(37)に138手で勝利し、タイトル初挑戦を決めた。七番勝負は、10月5日に東京都渋谷区の「セルリアンタワー能楽堂」で開幕する。

【映像】佐々木八段が初タイトル挑戦を決めた瞬間

 佐々木八段が待望の大舞台へと上がる。竜王経験者の広瀬九段との一戦は、相掛かりの出だしから激しいねじり合いに。広瀬九段に追い込まれてた苦しい時間も耐え抜き、猛攻を仕掛けていった。勝負所を見切って掴み取った勝利に、「こちらは悪いので仕方ないかなと、勝負、勝負と進めていた。途中はミスもありましたが、全体的には良く指せたのかなと思う」と安堵の表情を浮かべていた。

 佐々木八段は、2010年10月に四段昇段。2013年に若手棋戦の加古川青流戦で初優勝を飾った。2017年には、プロ入りから無敗だった藤井竜王の史上最多の連勝記録を「29」で止めた棋士として大注目を集めることに。その後も着実に実力を伸ばし、2023年度に順位戦A級昇級を遂げた。さらに同年度のNHK杯では藤井竜王を破り、全棋士参加棋戦で優勝を果たした。今期の竜王戦は、2組で優勝を果たし自身3度目となる決勝トーナメントに出場。初戦で久保利明九段、準決勝で佐藤康光九段、挑戦者決定三番勝負では2勝0敗で竜王経験者の広瀬九段を破り、自身初となるタイトル挑戦を決めた。

 プロデビューから14年目、今月5日に30歳の誕生日を迎えた佐々木八段は、「ひとつ目標は叶ったかなと思う」。しかし、これから相対するのは“絶対王者”だ。藤井竜王との対戦成績は2勝4敗。「どうやったら藤井竜王と対戦できるか、勝てるかをぼんやり考えていた時期だったが、七番勝負を戦うということで勝たなくてはいけないという明確な命題になった。それに向けて取り組みたい」と々しい表情を見せた。

 注目の七番勝負は、10月5・6日に行われる東京都渋谷区「セルリアンタワー能楽堂」で開幕。佐々木八段から「七番勝負は厳しい戦いとなると思いますが、自分の納得の出来る将棋を指してシリーズを盛り上げられるように頑張りたい。応援よろしくお願いします」と呼び掛けると、ファンからは「応援してます」「これまでの全精力を思い切りぶつけて欲しい」「いい戦いを期待してるよ」「がんばれ勇気、応援するぞ」と大量の祝福と応援のコメントが押し寄せていた。

<第37期竜王戦七番勝負 日程・対局場>

【第1局】10月5日(土)・6日(日) 東京都渋谷区「セルリアンタワー能楽堂」
【第2局】10月19日(土)・20日(日) 福井県あわら市「あわら温泉 美松」
【第3局】10月25日(金)・26日(土) 京都府京都市「総本山仁和寺」
【第4局】11月15日(金)・16日(土) 大阪府茨木市「おにクル」
【第5局】11月27日(水)・28日(木) 和歌山県和歌山市「和歌山城ホール」
【第6局】12月11日(水)・12日(木) 鹿児島県指宿市「指宿白水館」
【第7局】12月18日(水)・19日(木) 山梨県甲府市「常磐ホテル」

ABEMA/将棋チャンネルより)

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【映像】第37期 竜王戦 挑戦者決定三番勝負 第2局 広瀬章人九段 対 佐々木勇気八段
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