将棋の伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦七番勝負第4局は8月20日、挑戦者の渡辺明九段(40)が前日に封じた43手目が開封され、午前9時すぎに藤井聡太王位(竜王、名人、王座、棋王、王将、棋聖、22)の手番で再開された。
防衛5連覇を目指す藤井王位に、タイトル奪取を狙う渡辺九段が挑戦する“真夏の七番勝負”。第4局は佐賀県唐津市の旅館「洋々閣」を舞台に争われている。
渡辺九段の先手で始まった本局は「矢倉」の出だしに。対する藤井王位は、急戦含みの進行から飛車を5筋に移動させ矢倉中飛車に構えた。前例がある将棋だが、藤井王位から別の道を選び未知の局面へ。先手の攻め対後手の受けの形で、じりじりとした戦いへと進行した。1日目午後には、藤井王位が先手陣へ踏み込みを見せたところで渡辺九段が大長考。持ち時間のうち2時間37分を投じて、そのまま封じ手の定刻を迎えていた。
シリーズは藤井王位の2勝、渡辺九段の1勝で推移。本局を制し藤井王位がタイトル5連覇で「永世王位」資格獲得に王手をかけるのか、渡辺九段が再び追いつくのか。激戦が予想される2日目の展開から目が離せない。
持ち時間は各8時間。
(ABEMA/将棋チャンネルより)