アニメ「転生したらスライムだった件」は、スライムに転生した主人公の活躍を描いた異世界ファンタジーです。2018年に1期が放送され、2021年に2期、2024年4月からは3期がスタートしました。そのほかに、スピンオフアニメも制作され、2022年に公開された映画「転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」は国内動員数100万人超、興行収入は14億円を超えています。
この記事では、アニメ「転スラ」に登場するキャラクター、ヒナタ・サカグチについて解説していきます。
目次
- アニメ「転スラ」とは
- アニメ「転スラ」ヒナタの基本情報!声優などのプロフィールを紹介
- アニメ「転スラ」ヒナタの強さはどれくらい? スキルや戦い方を解説
- アニメ「転スラ」ヒナタとリムルの関係は?魔物が嫌いだった?
- アニメ「転スラ」ヒナタの性格は?日本食を喜ぶかわいいところも
- 異世界人・ヒナタの過去|ユウキやクロエとの関係は?
- ヒナタはルミナスの正体を知っていた!?
- まとめ
アニメ「転スラ」とは
アニメ「転スラ」の主人公は、スライムのリムル=テンペストです。しかし、その前世は日本で暮らすサラリーマンでした。リムルは異世界に転生したときに獲得したスキルを使い、強大な力を手に入れます。そして、楽観的かつ日本人らしい平和主義な性格により、さまざまな種族の魔物を仲間にして「ジュラ・テンペスト連邦国(通称・魔国連邦/テンペスト)」を建国します。
盟主となったリムルは、種族を超えてみんなが楽しく暮らせる国を目指しテンペストを発展させます。しかし、周囲の国家から攻撃を受け、一時は多くの仲間を失いました。リムルは、死んだ仲間を生き返らせるために魔王へ進化。国家としても、魔王としても周囲の国々への影響力を強めたところで、アニメ2期が終了しました。
アニメ「転スラ」ヒナタの基本情報!声優などのプロフィールを紹介
ヒナタは日本から来た「異世界人」で、シズの教え子の1人です。日本名は坂口日向で、異世界では「ヒナタ・サカグチ」と呼ばれています。果断で冷酷に見える面もありますが、本当は平等で平和に暮らせる世界を望んでいます。
アニメの初登場は、2期の放送開始に先駆けて公開された閑話「ヒナタ・サカグチ」にて、ヒナタが東の商人から受け取った手紙を読む形で1期の振り返りが描かれます。本編での登場は第30話「動き出す麗人」ですが、第8話のシズの回想でも一瞬その姿が描かれました。
ヒナタの基本情報【プロフィール】
■名前 坂口日向
■種族 人間(ヒューマン)
■所属 イングラシア→ルベリオス
■称号 神の右手
■魔法 神聖魔法
■ユニークスキル 簒奪者(コエルモノ)、数学者(カワラヌモノ)
■エクストラスキル Unknown
■必殺技 七彩終焉刺突撃(デッド・エンド・レインボー)、崩魔霊子斬(メルトスラッシュ)
(出典:転生したらスライムだった件 8.5 公式設定資料集)
ヒナタは神聖法皇国ルベリオスの法皇直属近衛師団筆頭騎士にして、西方聖教会聖騎士団長です。十大聖人のひとりで、対魔物戦闘のエキスパートでもあります。
外見は黒髪のショートヘアで、キリリとした表情が印象的な美女です。肉体年齢は10代後半で止まっているため若く見えますが、聖騎士団長としての風格は十分にあります。
ヒナタの基本情報【声優】
ヒナタの声を演じているのは、声優の沼倉愛美(ぬまくら まなみ)さんです。代表作には、「THE IDOLM@STER」我那覇響役、「Dr.STONE」コハク役などがあります。既婚者で、お相手は声優の逢坂良太(おおさか りょうた)さんです。
沼倉さんは、2016年11月に歌手としてデビューし、アルバムを2枚リリースしています。アーティスト活動は終了しましたが、声優としては現在も活躍中です。
アニメ「転スラ」ヒナタの強さはどれくらい? スキルや戦い方を解説
ヒナタは、西方聖教会の聖騎士団団長で法皇直属近衛師団筆頭騎士というルベリオスの騎士ではもっとも高い位を持ち、実戦においても西方最強と噂されるほどの実力者です。西方聖教会に入団し、1年で聖騎士(ホーリーナイト)、2年で聖騎士団長になり、歴代最強と言われる聖騎士団(クルセイダーズ)を鍛え上げました。「人類最強の守護者」と呼ばれ、魔王となる前のリムルではまったく刃が立たないほどの強さです。
魔法に強い耐性がある体質で、魔素を介する魔法や薬はヒナタに効きません。そのため、魔法攻撃ではダメージを受けませんが、怪我をしても回復薬が効かないというリスクもあります。
強力なユニークスキル「簒奪者(コエルモノ)」
ヒナタは、強力なユニークスキル「簒奪者(コエルモノ)」を持っています。これは格上の相手が持つスキル・技・精霊などを簒奪・複写できるスキルです。敵のステータスを鑑定して格上であれば「失敗」か「成功」、格下であれば「対象外」という形で発揮されます。リムルは「暴食者(グラトニー)」で相手の能力を獲得するときに「智慧之王(ラファエル)」による解析を行いますが、「簒奪者」はそれも必要ありません。
ヒナタが持つもうひとつのユニークスキルが「数学者(カワラヌモノ)」です。このスキルによって論理的思考を飛躍的に高められ、戦闘時もつねに最適な行動を取ることができます。
剣技に優れ、即死技も強力
ヒナタは剣士としての経験が豊富です。身体能力ではリムルより劣るものの、剣技の技量は完全にヒナタが上です。シズのもとにいたときも、たった1ヶ月で英雄と言われたシズを超える強さになりました。
ヒナタが持つレイピア特有の「七彩終焉刺突撃(デッド・エンド・レインボー)」は、攻撃を7回当てることで敵に確実な死をもたらす能力。これは精神生命体にも有効です。
アニメ「転スラ」ヒナタとリムルの関係は?魔物が嫌いだった?
ヒナタは最初からリムルを敵視していましたが、魔物が嫌いだからという理由ではありません。
その理由の1つは、魔物はすべて悪とするルミナス教の教義によるものです。その教義に従い、ヒナタは、スライムという魔物であるリムルを敵と判断していました。また、東の商人を通じて、リムルがシズを殺したと知らされていたことも、リムルへの敵意を強める要因となっていました。
もう1つの理由は、リムルがテンペストを発展させることで、約500年周期で天使族(エンジェル)が発展した都市を攻撃する「天魔大戦」の時期が早まる可能性です。ルミナス配下のロイ・ヴァレンタインとともに、天魔大戦での完全勝利を計画していたヒナタにとって、大戦の開始が早まるのは避けたいことでした。
こうした理由と、西方聖教会最高顧問とされる七曜からの介入により、2人はリムルの魔王化を挟んで二度対戦することになります。が、最終的には和解しています。
一度目の対戦はヒナタが勝利!?
ヒナタとリムルの一度目の対戦は、アニメ第30話、リムルがイングラシア王国の自由学園で子どもたちと別れたあと、テンペストに帰る途上で行われました。リムルは、シズがリムルに殺されたと思っているヒナタの誤解を解こうとしますが、偽の情報を受け取っていたヒナタは聞く耳を持ちません。
ヒナタは、強力な「聖浄化結界(ホーリーフィールド)」を展開し、「七彩終焉刺突撃」でリムルを追い詰めます。最後はヒナタの「霊子崩壊(ディスインテグレーション)」が炸裂。リムルは消滅したかと思われましたが、戦闘前に分身体を作っておいたため、かろうじて生き残りました。
しかし、ヒナタとリムルが戦っているあいだに、ファルムス王国がテンペストを襲撃。シオン含めテンペストの民を殺害されたことでリムルが怒り、魔王化へとつながります。
魔王になったリムルと二度目の対戦
二度目の対戦は、アニメ第56話、魔王達の宴(ワルプルギス)のあとです。ヒナタとリムルは2人ともできれば戦いたくないと思っていましたが、どうしても2人を戦わせたい七曜の計略で戦いが始まります。
激しい死闘を経て、最後はヒナタの「崩魔霊子斬(メルトスラッシュ)」に耐えたリムルが勝利します。しかし、ヒナタの技の威力は凄まじく、リムルは魔素量の七割以上を失った上に、万能感知は切れ、強力なスキル“暴食之王(ベルゼビュート)”も犠牲にしなければ命が危ういほどでした。
戦闘の後、七曜は周囲の聖騎士やリムルたちもろともヒナタを殺そうと攻撃を仕掛け、ヒナタは瀕死の重症を負います。しかし、そこに現れたルミナスにより一命をとりとめました。
二度の対戦を経て和解
二度目の対戦の後、ヒナタが負けを認めて両者は和解し、リムルの提案で引き分けとして公表されました。しかし、七曜の暴走とルミナスがその場に現れたことで、聖騎士たちもルミナス教の真実を知ることになります。その後、ルミナスとリムルの話し合いを経て、ルミナス教は魔物をすべて悪とする教義を改め、ルベリオスとテンペストは100年の期限付きながら国交を樹立しました。和解後はヒナタも騎士たちとともにテンペストを訪れて滞在し、温泉や日本食を楽しんでいます。
アニメ「転スラ」ヒナタの性格は?日本食を喜ぶかわいいところも
ヒナタは生真面目で融通の効かない性格ではありますが、部下からは信頼されています。ルミナスの正体を知った聖騎士たちも、ヒナタが言うならとあっさり受け入れたほどです。ヒナタに心酔する枢機卿ニコラウスは、自分の神はヒナタだと言って、ヒナタを害そうとした日曜師のグランを葬りました。
ヒナタは、強くて冷酷な剣士である一方、リムルとの和解後は穏やかでかわいい一面も見せます。第59話では、テンペストで料理や温泉など前世の楽しみを徹底的に再現しようとするリムルにあきれつつも、ひさしぶりの日本食を味わうととても喜んでいました。テンペスト滞在時には、スコーンや白米など、異世界ではなかなか手に入らないものを出すリムルに、おいしいものを作りすぎだとニラみつつ、しっかり食べるツンデレな様子も描かれました。
異世界人・ヒナタの過去|ユウキやクロエとの関係は?
ヒナタは日本に生まれましたが、その後偶然に異世界へ転移します。父の会社が倒産。その後、ギャンブルに手を出して母に暴力を振るう父を崖から突き落とし、殺害します。父は蒸発したことになり、ヒナタは罪に問われませんでしたが、助けたはずの母は宗教に救いを求めて心を壊しました。そうして迎えた高校入学の日に、ヒナタは異世界へ転移します。「父の会社」「母の心」「幸せだったあの頃」など、すべてを奪われたことへの恨みから、「簒奪者」のスキルを獲得。さらに、弱肉強食が世界の法則という考えにより「数学者」のスキルを得ます。
転移後1ヶ月ほど、教師をしていたシズの世話になったことで、シズには恩義を感じていました。イングラシア王国の自由組合総帥であるユウキ・カグラザカとは、シズのもとで一緒に過ごした仲です。ヒナタとユウキは、後にリムルが引き継いだ、シズにとって最後の教え子となったクロエ・オベールたちの先輩にあたります。
ヒナタはその後、弱者を守って戦う聖騎士を見て、自らも聖騎士を目指します。その背景には、優しいシズに甘えていてはいけない、自分の力で生きていかなければという思いがありました。
ヒナタはルミナスの正体を知っていた!?
ルミナス教は魔物を悪とし、魔物から人々を守ることで信仰を集めていました。しかし、実は唯一神ルミナスは魔王であり、法皇ルイ・ヴァレンタインも吸血鬼でした。人々を守り幸福感を与えることでおいしい血を吸っていた、というのがルミナス教の隠された真実です。
教会での地位が上がるにつれてその本質を知ったヒナタは、法皇ルイと魔王の影武者ロイに挑むも相打ちとなります。瀕死となった3人を回復させたルミナスは、ヒナタに“七曜の試練”を受けるよう促しました。試練を乗り越えてさらに強くなったヒナタは、ルミナスに挑むも惨敗。その後、ヒナタはルミナスに仕えるようになりました。
ヒナタは当初、ルミナス教のトップが魔物だと知り反発していました。しかし、ルミナスの存在によって、人々の幸福が守られ平穏に暮らせていると認識を改め、いまではルミナスに心から仕えています。
まとめ
ヒナタは、日本から来た異世界人であり、「人類最強の守護者」の異名を持つルベリオスの聖騎士です。魔物であるリムルと敵対しますが、二度の対戦を経て和解し、ルベリオスとテンペストの交流のきっかけになりました。ヒナタは当初、強敵として登場しましたが、味方になった今では心強い存在です。今後の活躍にも期待しましょう。
(C)川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会
アニメ「転スラ」3期放送回一覧(動画リンクつき)
話数 | サブタイトル(タップで動画へ) | 見どころ |
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48.5 | 閑話:ディアブロ日記 | リムルの特技:名づけ |
49 | 悪魔と策謀 | ヴェルドラのプリン没収 |
50 | 聖人の思惑 | ルミナスとヒナタの出会いが神々しい |
51 | 平和な日々 | 兄の恋愛フラグをチクるシュナ |
52 | それぞれの役割 | ゴブタは居残り |
53 | 両翼会議 | ヒナタの微笑みにドキッ |
54 | 迫り来る者達 | 初登場のゴブアが”美鬼” |
55 | 聖魔激突 | ヒナタ、猫舌だった |
56 | ボタンのかけ違い | リムルvsヒナタの一騎打ち |
57 | 七曜暗躍 | ディアブロが無双すぎる |
58 | 神と魔王 | ルミナスとヴェルドラの笑える絡み |
59 | 和解と協定 | キラキラお目々のヒナタが可愛い |
60 | 開催準備 | ももクロの新OPお披露目 |
61 | 各国と招待状 | ラミリスがチョロかわいい |
62 | 迷宮と暴風竜 | ヴェルドラ&ラミリスが可愛い |
63 | 謁見式 | 魔王ミリムがかわいすぎる |
64 | ベニマルの受難 | ベニマルをめぐり恋のバトル勃発 |
65 | 閃光の勇者 | ヴェルドラが屋台のおっさん化 |
65.5 | 閑話:ルミナスメモリーズ | 魔王ルミナスの視点から語られる |
66 | 千客万来 | ”ビジュ良すぎ”なリムルに注目 |
67 | 前夜祭 | ヒナタにギャップ萌え |
68 | 開国祭 | 色気ありすぎなシオン&シュナ |
69 | 武道大会 | 対戦相手を棄権させる勇者マサユキの“話術” |
70 | 勇者との決着 | ゴブタの変身した姿に衝撃 |
71 | 迷宮解放 | リムルが珍しく“ガチギレ” |
72 | 祭の後 | リムル“東の商人”を黙らせる |
・今すぐみられる「転生したらスライムだった件」エピソード・見逃し配信一覧