■自分がネットミームにされたら?
一方で、権利面に問題があるのも事実だ。大久保氏は「イラストだと作者が特定しやすく、権利の主張も楽。しかし、ニュース画像などは、放送局が著作権、写っている人が肖像権を持つように、権利が分散している。誰に主張すればいいかわかりづらい現状がある」と指摘。「放送に出たらネットでも拡散される、と考えておいたほうがいい」と促す。
WEBクリエーターでオモコロ創業者のシモダテツヤ氏は、ミーム化してしまった友人から「目立たなくしたい」と相談を受けたことがあるそうだ。「弁護士などは『お気持ちを表現しましょう』『訴えると言いましょう』と提案していたが、それは逆に火に油を注ぐことだ。ネット民は性格が悪く、嫌がるほどに『おもちゃにしたいと考える』」。
悩みは、画像検索の最上位にそのミームが表示されること。「それを超える画像を意図的に作り、上書きすることにした。うまいこと画像検索の順位が入れ替わり、そちらが有名になった」。その上で、「こちらが許容した上で、新たにイジらせる作品・ネタを提供するようにしないと対策は難しい」とした。
大久保氏は、ネットで話題になるケースには、「バカッター」「バイトテロ」のように“自業自得”なものと、「朝起きたら、画像が勝手に撮られて、拡散されていた」といったパターンがあると指摘。「後者は拡散する側のほうが悪い。『私は被害者です』と、Xなどのプラットフォーム側に表明できたらいいと思う」との見方を示した。(『ABEMA Prime』より)
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