9月4日にみずほPayPayドーム福岡で行われた福岡ソフトバンクホークス対北海道日本ハムファイターズの一戦で、日本ハム・水谷瞬が、古巣相手に勝利の一撃を放ち、塁上で感極まった場面が、野球ファンの間で話題となっている。
2-5、ソフトバンクが3点リードで迎えた9回表・日本ハムの攻撃。この回、先頭の5番・松本剛が四球を選んで出塁すると、続く6番・マルティネスがレフトフライで1死となるも 7番・上川畑大悟への代打・淺間大基がライトへの2ベースヒットを放ち、1死二、三塁の好機に。すると、8番・田宮裕涼が放ったセカンドへの内野安打で、まず三塁走者の松本が生還し、3-5。なおも1死一、三塁から、9番・石井一成もライトへのヒットで4-5と1点差に詰め寄ると、続く1番・万波中正のショートゴロの間に三塁走者が生還。土壇場で5-5の同点に追いつくこととなった。
そして、なおも2死二塁の場面で打席に立ったのは、昨季までソフトバンクでプレーし、オフの現役ドラフトを経て日本ハム入りを果たした途中出場の2番・水谷。その水谷は、代わったばかりのソフトバンク7番手・岩井俊介に対しカウント2-2とすると、勝負の5球目、内角高めいっぱいのストレートをレフトへと弾き返すことに。この一打で、二塁走者の代走・五十幡亮汰が俊足を飛ばして生還し、ついに日本ハムは勝ち越すこととなった。自らが放ったこの一打に思わず込み上げるものがあったのか、到達した一塁上で水谷は、ヘルメットのつばで顔を隠すように下を向き、目頭を押さえる仕草を見せることとなった。さらに日本ハムはこの後、3番・清宮幸太郎の2ランも飛び出し、なんとこの回、6点得点で逆転勝利した。
そんな日本ハム打線の“爆発力のある繋がり”と、その象徴となる勝ち越しの一打を放った水谷に、野球解説者のG.G.佐藤氏は、9月6日に放送された『バズ！パ・リーグ』（ABEMA）に出演した際に、「この繋がりというか、勢い？これは今のファイターズ、本当にスゴいですよ」と称賛した上で、前述の“感涙シーン”について「いいですねぇ…まぁ、（相手が）古巣ですしね、いろんな想いがあったんでしょうね」とコメント。
またネット上の野球ファンからは「もう漫画の世界だよ」「水谷、これは泣いたわ 新庄監督の大喜びが本当に嬉しい」「全員が諦めずに繋いで水谷が決め、清宮で締めくくるという今シーズンで最高に良い攻撃だった」「新庄監督が言う一瞬のチャンスを掴むってことを実現しまくる水谷さすがすぎる」「どう考えても劇的すぎるわ」「泣いちまったよ俺も」「感極まってる水谷をゆっくり帰す為にホームラン打つ清宮好きやわ」といった様々な反響が寄せられている。
（ABEMA『バズ！パ・リーグ』）
