<大相撲九月場所>◇初日◇8日日◇東京・両国国技館
大相撲九月場所、序ノ口最初の取組で、幸先よく初日を出した19歳の若手力士が土俵下で見せた“丁寧なお辞儀”に「なんて素敵な所作」と驚きと称賛の声が相次いだ。一方、力強い取組には「いい相撲だった」など今後への期待の声も寄せられた。
序ノ口十五枚目・豪聖山(武隈)が序ノ口十五枚目・古田(二所ノ関)を上手投げで下して幸先良く白星発進を飾った。
立ち合い、正面から古田の出足を組み止めた豪聖山は素早く左上手を取ると、右腕で古田の左を封じて取組を優位に進める。頭をつけて食い下がる古田に対して、土俵中央で左からの投げを打った豪聖山。これを残されるも、体格差を生かすように体を密着させてジリジリと古田を土俵際に追い詰めると、豪快な左からの上手投げを打って勝負あり。敗れた古田は惜しくも黒星発進となった。
力のこもった九月場所最初の取組に対して、館内からは両者の健闘を称える拍手が送られた。その後、勝ち名乗りを受けた豪聖山は、花道を下がる際に土俵に向き直って直立。深々と数秒間頭を下げた。19歳の序ノ口力士が見せた丁寧なお辞儀に対して、ファンからは「なんて素敵な所作」「好感度高すぎる」「応援したくなる」といった驚きと称賛の声が寄せられた。
豪聖山は令和六年七月場所に初土俵を踏んだばかりのモンゴル・ウランバートル出身の力士。今後が楽しみな力士がまた一人、角界に現れた。(ABEMA/大相撲チャンネル)