<大相撲九月場所>◇六日目◇13日◇東京・両国国技館
人気の前頭五枚目・宇良(木瀬)が、抜群の身体能力でフェイントを見せ、前頭六枚目・豪ノ山(武隈)をはたき込みで下して4勝目を挙げた。宇良のフェイントに、解説を務めた中村親方も感心した様子で「これ反応でやっていますからね」と述べ、お手上げといった様子で絶賛した。
互いに大阪府寝屋川市出身の同郷対決となった一番。技巧の宇良に馬力の豪ノ山と、好対照な持ち味の両者。これまでの対戦成績は4番取ってすべて宇良が勝っており、豪ノ山にとってはなんとか苦手意識を払拭したい相手でもある。
だが今回も宇良が一枚上手だった。立ち合い低く当たった宇良に対し、突っ張って相手を中に入れさせない豪ノ山。互角の突き押しでぶつかり合う激しい相撲となったが、繰り返し当たった次の瞬間、宇良がぶつかると見せかけてふっとかわし、相手を見失った豪ノ山は空を切って前のめりに突っ伏した。見事なフェイントで勝利した宇良は4勝目。敗れた豪ノ山は4敗目を喫した。
取組を受けて、ABEMAで解説を務めた元関脇・嘉風の中村親方は「体を開く前に一瞬宇良が頭を下げて『当たるぞ』とフェイントみたいにやったんです」と指摘。突き押しの場面についても「宇良が下から上に(当たって)、豪ノ山の圧力を逃しますよね。だから押されないんですよ」と解説すると、フェイントについて「コンマ何秒が効くんです。あれをやらずに動くと、豪ノ山はよく見ているのでついていけるんですけど」と分析しつつ、「(宇良は)これ反応でやっていますからね」と絶賛した。
中村親方も“お手上げ”の動きを見せた宇良。そのハイレベルな技術と身体能力の高さに、ファンも「うまいわ」「タイミング完璧すぎる」「頭脳プレーだな」「最高!」「これぞウラマジック」と称賛の声を相次いで寄せていた。(ABEMA/大相撲チャンネル)
■Pick Up
・キー局全落ち!“下剋上”西澤由夏アナの「意外すぎる人生」
・現役女子高生の「リアルすぎる日常」をのぞき見
・スポーツコンテンツに適したの“ライブ特化型広告”って何?