<大相撲九月場所>◇九日目◇16日◇東京・両国国技館
前頭五枚目・宇良(木瀬)が大関・琴櫻(佐渡ヶ嶽)を押し出しで下し5勝目を挙げた。まさかの番狂わせで勝った宇良はかなり大量の懸賞を手に花道を下がったが、あまりの懸賞の多さ、大きさに「懸賞えぐ」「セカンドバッグやw」とファンが騒然となった。
結びの一番は予想外の展開を迎えた。立ち合い低い姿勢で当たった宇良は下から上に突き上げる攻めの手を緩めず、琴櫻に何もさせず一気に押し出して見事に勝利した。人気力士の番狂わせに客席は大いに沸き、両国国技館は大歓声に包まれた。勝った宇良は5勝目。まさかの敗北となった琴櫻は痛い3敗目を喫して幕内優勝争いから一歩後退した。
取組後、勝ち名乗りを受けた宇良の手元には大量の懸賞が。その数、なんと50本。取組への注目度の高さがうかがえるとともに、まるでセカンドバッグのように懸賞を小脇に抱えて花道を下がる宇良の姿が中継画面に映ると、ファンからは「セカンドバッグやw」「懸賞えぐ」「懸賞金、デカっ」「小脇に抱えるスタイル」と驚きの声が相次いだほか、「すごい盛り上がり」「夢あるな」と興奮気味のコメントや、「嬉しそうw」など宇良の表情に注目するコメントも寄せられた。
宇良の見事な勝利に、ABEMAで解説を務めた元前頭・蒼国来の荒汐親方は「(琴櫻は)当たらなかったですね。見てしまいました。宇良が右に浮いたり左に浮いたりするんですけど、止まってしまいましたね」と指摘。続けて「宇良が何かするんじゃないかと捕まえようと思ったら、どんどん前に出てきたので」「もうちょっと大関は立ち合い当たればよかったと思います」と、宇良が“裏”をかいたことが勝因につながったと語った。
なお九日目の取組を終えて、幕内優勝争いは関脇・大の里(二所ノ関)が無傷の9連勝で単独トップ。1敗を守った関脇・霧島(音羽山)が続き、2敗で前頭七枚目・若隆景(荒汐)、前頭八枚目・遠藤(追手風)、前頭十三枚目・錦木(伊勢ノ海)、前頭十五枚目・高安(田子ノ浦)の4人が追いかける展開となった。(ABEMA/大相撲チャンネル)