<大相撲九月場所>◇十日目◇17日◇東京・両国国技館
十両でただひとり勝ちっぱなしの9連勝を遂げて独走状態だった十両十一枚目・尊富士(伊勢ヶ濱)が、十日目にして今場所初黒星を喫した。土俵際でまさかのはたき込みを喰らった尊富士は驚きの表情を浮かべ、この姿にファンが注目した。
今年三月場所で110年ぶり新入幕優勝の快挙を成し遂げるも、その後、怪我による休場のため十両に陥落した尊富士。本格的に復帰した今場所では、初日から他の力士を寄せ付けない圧倒的な強さを発揮し、無傷の9連勝を遂げて十両優勝争いの単独トップに立っていた。
そんな尊富士が十日目に当たったのは初対戦となる十両十枚目・東白龍(玉ノ井)。立ち合いやや立ち遅れた尊富士は東白龍のもろ手をまともに喰らうと、すかさず引いた東白龍についていけず、はたき込まれて前のめりに突っ伏した。全勝力士に今場所初めて土がつくまさかの展開に館内騒然となり、客席からは悲鳴のような歓声が飛び交った。敗れた尊富士はしばらく四つん這いのまま固まると、立ち上がって「してやられた」とでもいうように笑顔を見せていた。尊富士は1敗目、東白龍は6勝目。
尊富士のまさかの黒星に、ABEMAの視聴者からは「うそおおお」「まじか」「どうしたんや」「落とし穴ここにあったか」と驚きの声が続出。敗れた後に笑顔を見せた尊富士の姿に「笑ってるw」「にっこりしとるやん」「かわいい顔」「やられたーってかんじなんやない?」と注目するファンも相次いだ。
なお十日目の取組では十両筆頭・千代翔馬(九重)が十両六枚目・紫雷(木瀬)を上手出し投げで下して1敗を死守。十両優勝争いは尊富士と千代翔馬が1敗でトップに並び、3敗で十両八枚目・朝紅龍(高砂)ら3力士が追いかける展開となった。
(ABEMA/大相撲チャンネル)