<大相撲九月場所>◇十日目◇17日◇東京・両国国技館
8日から熱戦が繰り広げられている大相撲九月場所。幕内の取組で、取組を控えて西方の花道から土俵へと向かう前頭八枚目・遠藤(追手風)が土俵に腰を下ろそうとしたまさにその時、有名プロボクサーが背後に映り込んで奇跡の“2ショット”が成立する瞬間が発生。目ざといファンがざわついた。
ここまで遠藤は3場所ぶりの勝ち越しをかけ、九日目を終え7勝2敗と好調を維持。勝ち越しをかけた一番で、同じく7勝2敗の前頭七枚目・若隆景(荒汐)と激突する。
問題のシーンは一山本と北勝富士の取組の場面で訪れた。両力士が仕切り動作を行う中、西の花道からは遠藤が、東の花道からは若隆景が入場。ともに土俵の前で一礼すると、親方にも一礼。所定の位置にゆっくりと腰を下ろした。
とその時、遠藤の姿を捉えた中継カメラが、遠藤の背後、花道に近いたまり席に座る見慣れた人物を収める。その人物とは、先月24日にIBFフェザー級挑戦者決定戦でレラト・ドラミニ(南アフリカ)を判定で撃破し、世界タイトル挑戦のパスポートを手にした亀田三兄弟の三男で、元WBO世界バンタム級王者、元WBC世界スーパーバンタム級暫定王者の亀田和毅(TMK)だ。人気力士と有名プロボクサーの偶然の2ショットに中継を見ていた目ざといファンは驚き「末っ子おるやん」「和毅だ」「亀田がいる」などざわついた。
遠藤はその後、立ち合い右に変化した若隆景に突き落とされ無念の3敗目。一方、若隆景は今場所の勝ち越しを決めた。(ABEMA/大相撲チャンネル)