<大相撲九月場所>◇十日目◇17日◇東京・両国国技館
関脇・大の里(二所ノ関)が圧巻の取組内容で10連勝を飾った。他の追随を許さない24歳“大関候補”力士の強い姿に「これは横綱だわ、もう」「次元ちげえじゃん」など反響が寄せられた。
大関昇進を目指す大の里は秋場所、圧倒的な力を見せて、連勝街道を爆進している。十日目、ここまで1敗の関脇・霧島(音羽山)と対戦すると、立ち合いの左の変化に一瞬バランスを崩したが、そこから立て直し、真っ正面に対峙して寄り切った。盤石の相撲に館内は大歓声に包まれた。
大相撲中継で解説を務めた元横綱・大乃国の芝田山親方は「霧島はパッと変化しましたけど、大の里はよく見ていたと思いますよ」と話しつつ、「霧島がまわしを取れませんでした。大の里は右を差して前に出ていく。左はおっつけていて、ここで完全に霧島の体が浮いてますよね」と大の里の攻めが完璧であったことも伝えていた。
今場所優勝すれば大関昇進が「ほぼ確実」と言われている大の里。十日目を終わって、全勝は大の里、2敗で霧島、前頭十五枚目・高安(田子ノ浦)、前頭十三枚目・錦木(伊勢ノ海)、前頭七枚目・若隆景(荒汐)が追う展開となった。
その上で芝田山親方は今場所の行方について「まだ先があるからどうなるかわからない」としつつ、大の里については「この勢いは止まらないんじゃないでしょうか」と述べていた。
(ABEMA/大相撲チャンネル)