怒濤の攻撃で他の選手を圧倒した。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」9月17日の第1試合では、KONAMI麻雀格闘倶楽部の伊達朱里沙(連盟)が登板。昨シーズンに続き、チームの初戦で勝利を飾った。
【映像】強すぎる!伊達朱里紗、開幕勝利の決定打となった跳満ツモ
大事なチームの初戦を任されたのは、今期も伊達だった。2021-22シーズンにMリーガーとしてデビューした伊達は、その年に最高スコア賞、2022-23シーズンにMVPを獲得。2023-24シーズンには4着回避率トップに輝き、個人賞三冠を達成した。当試合は起家からBEAST X・中田花奈(連盟)、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)、渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)、伊達の並びでスタートした。伊達は東1局、幸先良くリーチ・赤の2600点をアガるも、東2局のリーチは流局。東3局1本場で茅森にリーチ・ツモ・平和・一気通過の満貫・8000点(+300点、供託1000点)をツモられると、東4局でもリーチをかわされ、白鳥にタンヤオ・赤・ドラ2の満貫・8000点(供託1000点)をアガられた。
南1局を迎えた時点で、伊達はトップ目の茅森と8800点差、2着目の白鳥と6400点差の3着目。親番の中田は鳴きを駆使してマンズの染め手に向かい、トップ目の茅森も負けじとリーチをかけたが、そんな中で魅せてくれるのが伊達である。白が対子という以外、決して恵まれてはいない配牌を無駄なく打ち進めると、ドラの9筒も対子に。イーシャンテンまで持ち込んだ後に白を暗刻とし、2・5索待ちで応戦した。このアガリ牌を3巡目に手繰り寄せると、裏ドラも追加。リーチ・ツモ・白・ドラ2・裏ドラの跳満・1万2000点(供託1000点)を奪取し、一気にトップ目へと躍り出た。南2局でもリーチ・ツモ・赤・ドラの満貫・8000点を加点した伊達は、そのまま逃げ切り。会場をチームカラーに染めると、静かに目を閉じて息を吐いた。
「今年は自身4年目のMリーグ。すごくリラックスしていて、初戦だからといって、特に緊張することもなく、1戦1戦積み重ねていくぞ、という思いで卓についていました」。インタビューで試合を振り返った伊達は、一方で、「開幕式でかっこいいことを言っちゃったんで、ホッとしている部分が大きいです」とも。昨シーズン、開幕から4連勝した点について聞かれた際には「勝てるに越したことはないので、毎回、しっかりトップは狙っていくんですけど、3連勝くらい出来始めたら考えます」と謙虚に答えた。チームは毎年、レギュラーシーズンは突破するも、いまだ優勝がない。「みなさんに優勝という喜びを届けられるよう、精一杯、チーム一同頑張っていきたいと思います」。開幕式で「あなたの期待に応えたいと思います」と宣言した朱きヴァルキュリアが、今期もチームを牽引する。
【第1試合結果】
1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里沙(連盟)4万2500点/+62.5
2着 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)3万4300点/+14.3
3着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)1万5400点/▲24.6
4着 BEAST X・中田花奈(連盟)7800点/▲52.2
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)