<大相撲九月場所>◇十一日目◇18日◇東京・両国国技館
序二段力士が取組で度々見せた“斬新な”危機脱出の動きがファンの間で話題を呼び「いまのは何?」「珍しい動き」など話題を呼んでいる。
序二段四十四枚目・千代天照(九重)が序二段四十九枚目・爆虎神(式秀)を押し出して2勝目を挙げた一番での一コマ。
立ち合い、低く当たった千代天照は絶妙なタイミングで右からいなして爆虎神のバランスを崩していく。うまく回り込んで背後からまわしに手をかけた…とその時、爆虎神が時計回りにくるっと素早く回転してまわしを切ってみせた。
しかし、爆虎神の奇策に動じない千代天照は休まずに突いて出ると一気に土俵際へ。このまま押し出すかと思われたが、ここで再び爆虎神が斬新な動きを見せる。土俵いっぱいに詰まってしまった爆虎神は、叩くでもいなすでも、体を入れ替えるでもなく、小走りに走ってその場を抜け出して一時は難を逃れたが、冷静に動きを見ていた千代天照に間髪入れずに詰め寄られると、三度目は打つ手なく押し出されて5敗目を喫した。
土俵を割った爆虎神が悔しそうい両手をぶらりと交差させると、館内は「おぉ」とざわめき、ファンからは「いまのは何?」「走って逃げた」「珍しい動き」など驚きの声があがった。(ABEMA/大相撲チャンネル)